出版社内容情報
大学新入生の蒼太郎は、同級生の麻莉奈に惹かれ、興味がないのに非公認サークル「オカルト研究会」に入会。しぶしぶ活動をはじめるが、メンバーは変人ばかりで定例会は怖い話のオンパレード。退屈な講義に眠気をこらえ、居酒屋のバイトで四苦八苦。メンバーの影響でオカルトへの興味が湧く一方、最恐の事故物件を訪れてから怪異が頻発、麻莉奈が謎の失踪を遂げ――。
息苦しい日常を解き放つ青春ホラーミステリー。
文庫オリジナル。
内容説明
大学新入生の蒼太郎は、同級生の麻莉奈に惹かれ、興味がないのに「オカルト研究会」に入会する。しぶしぶ活動をはじめるが、メンバーは変人ばかりで定例会は怖い話のオンパレード。退屈な講義に眠気をこらえ、居酒屋のバイトで四苦八苦。メンバーの影響でオカルトへの興味が湧くが、最恐の事故物件を訪れてから怪異が頻発、麻莉奈は謎の失踪を遂げ―。息苦しい日常を解き放つ青春ホラーミステリー。文庫オリジナル。
著者等紹介
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年、福岡県生まれ。2008年『すじぼり』(角川文庫)で第10回大藪春彦賞を受賞。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツン
58
侠飯のイメージだったけど、そういえばこういうお話も書いていますよね。2024/08/25
み
21
侠飯の作家さんの作品でしたが、ちと好みでなく、何となく読了。オカルト研究会には参加できないな…。2024/12/01
hirayama46
7
わりとライトな読み心地の、オカルト研究会を舞台にしたキャンパスホラーミステリ。軽いなかに現代社会におけるメッセージ性が各所に散りばめられているのは、福澤徹三の生真面目さゆえか、あるいは掲載誌の『文蔵』のカラーなのかもしれませんが、雑誌を読んだことがないのでなんとも言えませんね。伏線の敷き方と回収はやはりベテランの味というべきもので、特に最もフリーキーなキャラクターである鯨岡さんととあるサブキャラとの展開が良かったです。2024/10/30
GOTI
7
☆★オカルト風味のライトミステリーでした。サクッと読めただけかなぁ。蒼太郎は二流大学に入学、清楚で美人の麻莉奈に惹かれて何となく非公認のサークル「オカルト研究会」に入会する。メンバーは変人ばかり、顧問の講師もこれまた変人。例会は怖い話の発表会。嫌味な教授の退屈な講義にも必死に眠気をこらえ、麻莉奈に誘われた居酒屋バイトで汗をかく。「オカ研」の活動で事故物件を訪れてから怪奇現象が続き、終には麻莉奈が謎の失踪する。麻莉奈にはかつてストーカーに付きまとわれた過去が? 2024/09/13
taro
6
福澤先生が持ち前の怪異譚をベースに、怪異に対する考え方を軽いタッチで読みやすい話に仕立ててくれた印象。御子神先生が福澤先生のアバターといった感じか?表紙も新しい読者層を広めようとする意志が感じられてとても喜ばしいです。2024/08/25