四日目の裁判官 - 司法の小窓から見た事件と世間

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四日目の裁判官 - 司法の小窓から見た事件と世間

  • 著者名:加藤新太郎
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 岩波書店(2024/05発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000254762

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内容説明

「裁判官は良い職業で,三日やったらやめられません.でも四日目には辞めたくなります」それはなぜなのか?裁判官は日々何を考え,何に迷い,何を楽しみ,何を悲しむのか?刺激的な法律論と,ゆる~い日常ドタバタ劇の融合!日本を代表するマルチ裁判官OB・加藤新太郎が送る,これまでにない,大満足の裁判官エッセイ集!

目次

はしがき
第1章 裁判官だって人間だもの
1 『ひまわり』
2 ジョークは冗句?
3 法律家に求められるもの
4 四日目の裁判官
5 裁判官の動と静
6 裁判所の柵の色
7 「なんて日だ!」
8 裁判所による政策形成
9 裁判官,民間企業を覗く
10 想定外の事態の法令解釈
11 ソウル,再び
12 初めての司法試験合格祝賀会
13 ヘイリー教授の叙勲
第2章 裁判の一塁として――地裁の裁判
14 契約の解釈
15 取締役はつらいよ
16 狡猾な企みとの対決
17 三宅判事の悩み
18 言い分の変遷はご法度
19 判決書の付言
20 もてた話
21 漂流する賃料額の争い
22 釧路勤務時代の追憶
23 法廷での所見
24 だまされる裁判官
25 部総括の意気地
26 法廷での居眠りと尋問技術
第3章 情と涙の家事事件
27 幸せになろうよ
28 幸せになろうよ その2
29 名古屋家裁のころ
30 名古屋家裁のころ その2
第4章 法律と理論を料理する――高裁の裁判
31 エッセイ連載の反響とある和解
32 患者死亡後の投薬って何?
33 重要証拠提出のタイミング
34 審級により結論が異なるのはなぜ?
35 食い違う地価・賃料の鑑定
36 書面の遅れと裁判官の心証
37 さまざまな売買トラブル
38 真っ当な案件か
39 こだわり主張の 末
40 ある日の高裁民事部
41 入札談合にどこまで迫るか
42 書面提出の遅れは致命的
43 非上場株式の「公正な価格」
第5章 在野の心得――弁護士業のいろは
44 会社債務を保証した代表者の運命
45 名誉毀損の応酬という悲劇
46 できる弁護士のパフォーマンス
47 士業の振る舞い
48 二審での頑張り方
49 フェアな訴訟代理人の勝利
50 だまされる弁護士

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

18
雑誌連載コラムの書籍化2024/12/11

チェアー

8
いろんな実例が挙げられていて、創作よりもずっと面白い。 そんなに大したことがないように思える裁判でも、裁判官はこんなにさまざまなことを考えているのかと驚く(実は一部かもしれないが)。 硬そうな裁判官が、身近な言葉で世間話をしてくれているようなエッセイで、面白かった。 2024/06/17

フクミミ

4
本書が想定している読者は 司法に関心のビジネス・パーソンをはじめとする社会人、その予備軍である学生 とあるので、軽く読みたい私には少しハードルが高かった。2024/08/16

Hisashi Tokunaga

1
そこらの法廷物小説より余程、生ものとしてのリアリティと悲哀と教訓を提供してくれる。民訴ベースの語り中心になっているが、200頁をダラダラながら読み終えることができたのは、ひとえに筆者の裁判官としての洞察力の強さ、深さ故である。また、暇に任せた読書を楽しみたい。2024/09/27

takao

1
ふむ2024/07/16

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