内容説明
インディアンの若者アンパオは、父の名も母も名も覚えていない。美しい顔には不思議な傷がある。あるとき、美しい娘ココミケイスを好きになったことから、アンパオの長い旅がはじまった。さまざまな動物に助けられ、さまざまな霊の力を借りながら、アンパオは空へとのぼっていった。広大な砂漠のはて、銀河のかなたにある太陽の家へ…。自らインディアンの血を引く著者が、不思議なイメージに満ちたインディアンの伝説・文化をふまえてつむぎあげたユニークなファンタジー。小学校高学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴトウユカコ
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アイヌ神謡集を思い出した。インディアンの世界もまた、マジョリティに属するであろう私の世界観とは全く異なる視点や価値観に満ちていて、でも懐かしい。2012/10/14
栗淳
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★★★ある日、ココミケイスという美しい娘に出会ったアンパオは、結婚の許しを得るために太陽のもとへと旅に出る。本の中で描かれるさまざまな物語はインディアンの伝承や文化を基にしており、それを伝えていきたいという著者の意気込みが感じられる。しかし、たくさんの伝承をつめこみすぎて一つの物語にまとめるというのがいまいちうまくいってないような気がする。個人的には「老人」の世界を作る話が好きだったので、そのあたりをもっと掘り下げてもらいたかったなぁ。2011/03/01
毒持つ産毛の虫
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描写が美しくて、残酷で、怖くて、不思議で読了感が心地良い。絶版本なので中古か図書館でしか読めないけど。好きすぎて2冊持ってる。
鵜鷺乃鈴芽
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自分の世界観とかなり違うので面白かったです。勉強になりました。2021/11/09
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