teens’ best selections<br> 学校に行かない僕の学校

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teens’ best selections
学校に行かない僕の学校

  • 著者名:尾崎英子【著】/くりたゆき【イラスト】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ポプラ社(2024/05発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 400pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591181737

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内容説明

日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書

中2の初夏、氷川薫はある出来事から学校に行けなくなってしまった。家からも離れたくて、自分で見つけた全寮制のフリースクールに行くことに決めた。森の中にあるスクールには時間割はなく、なにをしても自由、勉強するのも自分次第。同い年の二人と仲を深めながら、ゆっくりとした時間を過ごし、薫は川辺で静かに自分の心に向き合う。そして、ずっと気がかりだったことを告げるために、ある人に会いに行く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J D

74
 「死」がぞんざいに扱われることなく大切なもの。この作品のキーワードとして扱われていて薫、イズミ、銀河の成長がぐっと読者の心を掴む作品。「スタンドバイミー」も死の匂いを纏っているが、ここでは、それに触れない。不登校であるからこそ見えるものをここでは描く。いい作品でした。落ち着いて周りを見渡しながら一人で読みたい作品。2025/04/22

えんちゃん

63
児童書もしくはYA本。不登校の中学生が森のフリースクールで居場所を見つける成長物語。辛い過去を誰かに話すことで前に進めることもある。『話す』ことは『離す』こと。私は学校に行きたくないと思ったことがなくて(そもそもその概念がなかった)、この前何気なく子どもたちに『学校休みたいときあった?』って聞いたら『いっぱいあったよ』だって。そりゃそうか。今の子ども達はやる事だらけだもんね。息切れしちゃうよね。不登校について悩んでいるご家庭に読んでもらいたい。道標になるかもしれません。2024/09/27

chiaki

36
あることがきっかけで不登校になっていた中2の薫は、全寮制のフリースクールに通うことに。そこで出逢った仲間、イズミや銀河もそれぞれの事情を抱えていて…。話すことは「離す」こと。斉藤さんの言葉がとても印象深く、薫たちがゆっくりと心を開いて自分を話し、離していく様子に3人の成長を感じた。森のフリースクールという与えられるばかりではない環境に身を置くことで、自分を見つめ、考える余地が生まれる。そこに温かく見守るまいまいやまど兄のような大人の存在が大きい。中学生の心の喪失と再生を繊細で爽やかに描いた物語。良書!2024/09/02

まる子

27
氷川薫14歳、中2。ある事がきっかけとなり、学校に行けなくなった。それはイジメられたからではなく、自分の心の問題。そして東京にある寮付きフリースクールに行く事になった。そこで出会った大人、先生、様々な理由で生活する子どもたち。不登校はイジメだけが原因ではなく、この年齢だからこそ自分との葛藤や悩みを持っているのだと知った。「話すことは離すこと」だと教えてくれた。自分を閉じ込めていた事実と向き合い大人に近づく。ここで出会わなければ変われなかった、気づかなかった自分が明日に向かって一歩一歩進んでゆく物語。2024/06/03

りらこ

27
合宿制のフリースクールを舞台に、主人公薫をはじめとした子どもたちの姿は、生き生きとしながら心に持つ悩み、葛藤を抱えている。 その葛藤は決して無くならないものだ。 だが、このスクールでの毎日を通して自分の居場所や道をひらくことで、葛藤とも向き合う。 葛藤を自分のなかに持ちながら、活かしていく姿は、あまりにも立派だ。 環境と周囲の人たちによる変化は、自分自身もその変化の一つの役割を担っていること。 ここで築いた信頼は揺るがない、それを言葉にした「スタンドバイユー」はきっとずっと心を支えてくれることだろう。2024/05/08

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