内容説明
ルーゼン魔法国家を筆頭とした連合軍相手に勝利を収めた弱小国家の英雄王子・アレン。自国に帰還したアレンを待ち受けていたのは他国・ルーゼン魔法国家から捕虜として連れ帰った賢者の弟子・ジュナを巡る新たな戦争だった。
しかし、その戦争にはアレンの出番はなかった――。
戦場に広がるのは「ジュナを救出するため攻めてくる魔法国家軍」VS「魔法国家軍を相手に攻撃魔法をブッパするジュナ」という意味不明な光景で!?
「……アレン、私頑張ったよ? ご褒美ほしい」――なぜかアレンに懐いてしまったジュナ。そんな不思議な状況のなか、とある国から救援要請が届き!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
ルーゼン魔法国家を筆頭とした連合軍相手に勝利を収めた弱小国家の英雄王子アレン。しかし今度は捕虜として連れ帰った賢者の弟子ジュナを巡る新たな戦争に巻き込まれてゆく第2弾。捕虜になったジュナを救出しようとする魔法国家軍と、魔法国家軍に攻撃するジュナという不可思議な構図が生まれる中、アレンにすっかり懐いてしまったジュナ。魔法国家側が卑劣な手段でジュナを取り戻したことで、口ではいろいろ言いながらも素直になれない彼女のために立ち上がるアレンの想いや、個性的なキャラたちの因縁も絡めた熱い戦いがなかなか良かったですね。2024/05/24
真白優樹
10
前巻で捕虜にした賢者の弟子、ジュナを巡る戦争が始まる中、何故かジュナがアレンに懐く今巻。―――涙する姫を救うのは、おバカな白馬の王子の役目。 ジュナに懐かれ戸惑いつつも束の間の平和を楽しむ中、他国の救援に出向いたら誘い込まれてしまう巻であり、自分だけで抱え込んで苦しむジュナを救うため、アレン達が自分から戦争を吹っ掛ける、より熱さに溢れていく巻である。確かに戦力を強化し、協力も取り付け。より戦力が高まっていくけれど戦争はなくならず。果たしてアレンが次に飛び込む戦場とは。 次巻も勿論楽しみである。2024/06/01