内容説明
日本を駄目にした政治家と官僚は誰だ?
前駐オーストラリア大使が40年間の外交官人生を懸けた覚悟の手記!
「本書は、外交官としての私の遺言である。
遺言である以上、かつての先輩、同僚、後輩との人間関係に遠慮して
行儀よく丸く収めることは、とうにあきらめた。
むしろ、今後の日本外交のために、
歯に衣着せずに、敬称を略して語ることとした。
劣化の深刻さは、待ったなしだからだ」
日本外交はなぜここまで劣化したのか?
*ロビイング力の決定的不足
*惨憺たる対外発信力
*歴史問題での事なかれ主義
*日の丸を背負う気概の弱さ
*永田町・霞が関での外務省の地盤沈下
*内向き志向といびつな人事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
105
著者は前・駐豪特命全権大使。カブールやスーダンからの撤退時の不手際など、外務省の劣化に対する先輩としての憂慮は理解できる。一方、対中強硬派として有名な著者の歴史認識には共感を覚えない。戦争責任を容認する政府談話を「それでは散華した英霊は浮かばれない」と強く批判するが、被害を受けたアジアの人たちの気持ちに思いが至らないのだろうか。全体的に、人事や処遇に対する不満が繰り返し語られるが、私憤が公憤に卓越する文章には後味の悪さしか残らない。尤も、SNSで匿名での誹謗中傷が多い中で、実名での批判は立派ではあるが…。2024/08/20
まーくん
85
著者は経済局長、駐豪特命全権大使を経て退官(2023)した元外務省幹部。多々外務省の問題点を挙げているが、民間でも往々にして見られる問題。エリートと思われる外交官にしても同じような問題があることに少し驚く。著者の問題意識には全く賛同するのだが、実名を挙げての先輩同僚への非難は如何か?内容が具体的で読んでいて引き込まれるが、相手側の反論は聞けないのだからフェアでない気もする。匿名で誹謗しているわけでないので、覚悟の上と理解。著者の歴史問題に関するスタンスは保守的で同意できないが、対応策については理解する。⇒2025/04/15
よしたけ
42
元外交官による、日本外交の抱える構造的な問題を鋭く指摘した一冊。「河野談話」の曖昧模糊とした文言が外交現場に禍根を残したことや、「道義的責任」を一度認めると際限がなくなるという警鐘は、極めて刺激的かつ示唆に富む知見だった。アフガン退避に見る外務省の視野狭窄や、外交官の資質が評価されない「おバカ天国」化への指摘は、組織論としても有用。個人の所作が国全体の沽券に関わることを痛切に示しており、客観性を欠いた「モラル・ハイグラウンド」の発想が、日本の外交力を損なうという分析は納得のいくものだ。2025/10/24
読書ニスタ
13
厳しい人は、絶滅していなかった。高市自民党圧勝で、時代は逆回転し始めた。外務省だけが劣化したわけではない。改めて姿勢を正す時が日本にやってきた。他国との強い絆、日本として主張すべきことを言う、日本自体が、全日本人が向き合う時だ。まずは語学から、英語から取り組みたい。著者の人柄が素晴らしく、これだけ叱られていても、暖かい眼差し、必ずや復活する日本を信じている気持ちがひしひしと感じられた。蘇れ日本!2026/02/14
はやたろう
13
外交官のみならず、いろんなところで人的な劣化があるということを聞く。我が職場もそんな風に感じる。このご時世の風潮で、人間関係が希薄になっているのがその原因のようだ。とは言え、山上氏の言っていることの中には、森氏に対するやっかみや妬みの類の個人的な思いが相当入っている気がする。外務省と関係のない立場から見ると山上氏も相当にウザい。ウザすぎる。そこは本人は分かっているのかな?とにかく外務省の劣化以前に山上氏の森氏に対する恨みとウザさが印象に残った。最後に森氏みたいな類の人物は、どこの界隈にもいるんだなぁ。2026/01/21
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