内容説明
「物理帝国」の栄光と黄昏
アインシュタインの相対性理論、量子力学、そして原爆を生んだオッペンハイマーのマンハッタン計画から、コンピュータ、ニュートリノへーー。物理学が科学のみならず知・経済・社会のあらゆるシーンにおいて「王者」として君臨した時代を、自身も一線の物理学者として活躍してきた著者がダイナミックに活写。
「黄昏」も囁かれる時代の転換期、「ものの見方」を探究する物理学の現状とあるべき未来をも示す、無二の証言にして提言の書!
[目次]
はじめに
第一章 物理学の世紀ーー百年のうねり
第二章 原子の言葉ーー創造
第三章 物理帝国ーー展開
第四章 物理のデザインーー成熟
おわりに
学術文庫版へのあとがき
目次
はじめに
第一章 物理学の世紀ーー百年のうねり
第二章 原子の言葉ーー創造
第三章 物理帝国ーー展開
第四章 物理のデザインーー成熟
おわりに
学術文庫版へのあとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
82
本書の原本は1999年刊、定年退官を控えた佐藤文隆京大教授が自身の研究生活を振り返りつつ20世紀の物理学の進展を語る。19世紀末、古典物理学には暗雲が立ち込めていた。理論では光はエーテルという媒質を介して伝播すると考えられていたが実験で検出できず。20世紀に入り原子やその核を支配する量子力学、空間と時間の関係を扱う特殊相対論、重力を説明する一般相対論が発表。エーテル仮説は不要となり、X線及び放射能が発見され、原子の崩壊が認められた。特殊相対論のE=mc↑2公式で膨大な核エネルギーの存在がわかった。→ 2024/07/02
kentake
2
20世紀に世界の物理学は大きく発展し、その成果が現代社会を大きく変えてきた。 本書では21世紀を大きく3期に分け、物理学が発展してきた歴史を、その時代に活躍した多くの科学者の経歴と共に記述している。量子力学の黎明期から、原爆開発やコンピュータ開発に至る経緯など、物理学の歴史の流れがわかり興味深い。個々の学問的成果に関する記述は、難解で分かりにくい点も多いが、核物理学に対する社会的認識が、原爆開発の前後で大きく異なるなど、物理学も歴史の流れの中で、変化を遂げてきた経緯が分かり面白い。2024/07/01
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/1d5d7038-553b-48a8-bd08-fceb9863cd04 2025/06/13
horada
0
***2024/09/29