内容説明
父のお役御免によって御家人の身分を失い、剣の道のかたわら、医師・柴垣青山のもとで医術を目指すことを決意した清河涼介。
涼安と名を変えた彼が修業のため始めた養生食は評判を呼び、旗本や大店に請われて薬膳を振る舞うまでになっていた。
そんな涼安が依頼されたのは、西国の大名・猪狩宗盛の御膳。不調を訴える宗盛の身体の質を見立て、涼安が供した薬膳によって宗盛は復調。涼安は役目を果たしたかと思われた。
だが、涼安は屋敷の奥に不穏な動きがあることを知る。世嗣の鶴丸が急に寝込むようになり、それには家老が雇ったもう一人の薬膳師が関わっているらしいのだ。
幼い命を脅かすのは邪な薬膳なのか?気鋭が贈る書下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
15
2024年4月コスミック文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。医者として薬膳を作る涼介の活躍が楽しい。武家身分からの転身、大名家の世継ぎ問題にかかわるところをさらりと描いてあり、テンポよく進む。重くなる話を軽快に纏めてあり、続きが気になる。薬膳の蘊蓄が楽しい。2025/05/31
あき
1
聡明な側室の子と、成長障害のある正室の子。これで揉め事が起きないはずもなく。根本的な解決には至ってないけど、お抱えでもない市井の薬膳師だから、暗殺を阻止出来ただけでも上出来ってことになるのかな。良い殿さまだったから悪いようにはならないだろう。主人公がそつの無い出来た人物で、アクがないから、全体的に薄味な展開でちょっと物足りない。2025/05/19
-
- 電子書籍
- 裏アカで媚薬を飲まされた話9 Vコミ・…
-
- 電子書籍
- 私たちの結婚には愛がないですよね?(7…
-
- 電子書籍
- くまさん くまさん
-
- 電子書籍
- 2022-2023年版 知的財産管理技…
-
- 電子書籍
- 日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文…