新潮文庫nex<br> 天狗屋敷の殺人(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
天狗屋敷の殺人(新潮文庫nex)

  • 著者名:大神晃【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2024/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802862

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内容説明

ヤンデレな恋人・翠(みどり)の婚約者として連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解決するのは、あやしい“なんでも屋”!? 「いつかまた会えたらいいね」――夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

340
横溝正史的なものを期待してしまうと肩透かしをくらうであろう。自分自身がまさにそうであったのだが、しかし落胆では終わらず、ちょっと大袈裟な物理トリックや、半分笑わせにいっているホームズ&ワトソンコンビのキャラ設定が好きだったので、結果的には平均点以上の満足感を得られた。イケメンなのに中身はダメ男なワトソン役って、今までありそうでなかった。翠の存在が匂わせだけな点を指摘するレビューも多いようだけれども、そこは鳴海のキャラを引き立てつつ、シリーズのお約束を作っているのだと思えば、私は気にならなかった。2024/08/29

yukaring

75
軽く読みやすいが物理トリックをふんだんに駆使した肉厚のミステリ。主人公の彼女・翠のキャラが少し強烈すぎだが全体的にキャラが強めで面白かった。恋人の翠に連れられて山奥の天狗屋敷を尋ねた主人公の古賀と友人の樋山。そこでは失踪後7年が経過して死亡者扱いとなった当主・春秋の遺言書が今まさに開封されようとしていた・・。莫大な遺産を巡る争いに棺から消えた死体。まさかの不可能犯罪を尻目に骨肉の争いが新たな事件を産み、そして明らかになる動機は横溝正史の世界観を彷彿させる。ラストは少し切ない感じの幕引きだった。2024/09/10

雪紫

67
愛ゆえに確かにやばい言動してるけどあらすじで言われるほどヤンデレかこの彼女?と言うのはわたしのヤンデレ基準が奇妙しいのか?冒頭で元カノ扱いなせいか?と言うのはさておき(どちらかと言うと、メンヘラ?)、某発言で動機って・・・とは思ってたけど、某殺人の状況、読メで色々言われてたトリックってここ?と思いながら以降先が止まらなかったけど、確かにここで書かれてるように超ぶっ飛んだトリックで、図解図が本当に欲しい。樋山さんが実際に見たいから再現させた気持ちもわかるわ。こういうのあるから、ミステリは止められない。2025/01/02

オフィーリア

55
遺産相続をめぐる旧家での連続殺人事件という骨肉ドロドロ横溝フォーマットを軽妙な筆致や激ヤバメンヘラ彼女で中和してライトな読み味に仕上がった本格ミステリ。そうはならんやろ...なっとるやろがい!で押し切るパワータイプトリックも偶には摂取していきたいですね。2024/12/27

大阪魂

51
大神さん初読み!ルノワールみたいなカバー絵、連続殺人ミステリーで横溝正史のオマージュって評にワクワクでゲット!天竜川の山林王の霊是家の当主・春秋の失踪宣告から7年、遺言状が開封され遺産相続巡って骨肉の争いが始まる…相続人の突然死と死体消失、続いて起こる連続殺人…メンヘラの美少女の変化はなぜ?イケメンやけど薄っぺらな古賀くん目線で話は進み、そして明かされる超絶トリック…横溝さんゆーより島田さん思い出した!探偵役の樋山、ワトソン古賀くんコンビはわちゃわちゃやけどエピローグにある「7人ミサキ連続殺人」読みたい!2025/01/21

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