感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
103
のはらに息づくみんなの代理人となったくどうなおこさん。豊かな感性とユーモア溢れるリズムカルな詩。紡ぎ出す言葉のセンスが素晴らしい。生命の輝きを感じられ、生き生きとした情景が浮かび上がりほっこり童心に帰れる。詩に添えられたみんなの名前もまた良いな。2021/03/07
へくとぱすかる
78
詩です。なにげない言葉で書かれているようで、よく味わってみると、言葉のえらびかたがすごいことに気がつく。こんな言葉で表された世界は、心を休憩させてくれオアシスだと思う。ひとの登場してこない鳥や虫や木や草、無生物(!)たちの暮らしのひとコマ。ほんとうにかれら、かの女たちが、こんなふうに思っていそうな気がしませんか。作者、いや「のはらみんなのだいりにん」のセンスの良さはネーミング。「みんな」には固有名詞の名前があるということ。「かまきりりゅうじ」とか「こねこまりこ」とか。みんな個性があるんだと気づかされる。2022/02/09
東谷くまみ
45
のはらむらのみんなの歌やおしゃべりを代理人である工藤直子さんがまとめた詩集✨作者はへびいちのすけさんやこぶたはなこちゃん、ぐるーぷめだかなんてユニット名も🥰ね?もうこれだけで読みたくなっちゃうでしょう?落ち込んだ時にふっと頬を撫でていくそよ風の優しさや、小さな命と向き合った時の不思議さやその楽しさを、こんなにも優しく可愛らしく謳い上げる工藤直子さんの詩が大好き。私も真似っこして名前を考えてみた。ひぐらしかなこ、みつばちぶんた、ゆうやけあけみ…なんだかとっても色んなものが愛おしくなって目の前がぼやけた☺️2023/07/18
ムーミン
41
自然の声に耳を澄ませる。自然の動きに目を凝らす。時には自然の生き物としての感覚を意図的に働かせる必要を感じます。2024/02/01
すぱちゃん
40
母の蔵書から。自然が好きな工藤直子さんの詩集です。その、自然を見つめる視線は常に優しく、植物、鳥、昆虫、爬虫類、ミミズ、カタツムリ等多様な生き物に加え、海や雲、池等に向けられています。難しい言葉はいっさい使わず、これまた優しい表現で表され、子どもたちにも理解できる一冊です。また、擬音語にも工夫が見られます。作者は「工藤直子とのはらみんな」というクレジットですが、工藤さんがのはらのみんな名義で彼らの視点で書いた詩が掲載されてます。漫画家の松本大洋さんは工藤直子さんのご子息です。2019/11/02