角川書店単行本<br> 密室法典

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川書店単行本
密室法典

  • 著者名:五十嵐律人【著者】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • KADOKAWA(2024/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041136348

ファイル: /

内容説明

霞山大学の法学部から、同大学のロースクールへと無事に進学した古城行成。古城が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)は、自称助手の経済学部四年、戸賀夏倫と、法学部四年、矢野綾芽を交わえ、持ち込まれた法律が関わる事件を解決する自主ゼミである。
密室状況にある模擬法廷の証言台の前で、恐竜の着ぐるみが倒れていた監禁事件、2通の遺言書を作成した医者の不審死とダイイングメッセージの謎、官庁訪問の会場で相談された雪山での相談事件などの経験を通じて、古城たちは少しずつ、法の真理と人間への洞察を深めていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

173
弁護士としてリーガルミステリを書き続けてきた作者だが、従来は法律面に関心が傾いて物語や人間描写が不自然になりがちだった。「無法律」シリーズ第二弾の今作はそうした欠陥が影をひそめ、今までにない謎を秘めた犯罪を巧みに成立させており、動機やトリックに目立っていた拵えすぎ感が払拭されている。古城をはじめ登場人物のキャラや家族まで綿密に書き込まれ、細かな手がかりをちりばめて後段の推理に照合させる本格ミステリを書くノウハウが身についてきたようだ。これで過去作品にあったハチャメチャな意外性が生きてくれば文句ないのだが。2024/05/23

hirokun

94
星3 無法律シリーズの第二弾である連作短編集。私はリーガルミステリのジャンルは好きで、今回の作品も楽しめた。法律解釈のトリッキーな部分だけではなく、人間の持つ感情に由来する行動も描きこんでおり、ストーリー展開としても楽しめた。如何にもとってつけた様なエピローグの差し込みにより、また次回シリーズが継続する展開となっている。2024/05/29

itica

76
「六法推理」の続編。無料法律相談ゼミはロースクールに進学した古城と就活中の2人の計3人で成り立っている。前作から1年経ち、彼らが進級しているのが新鮮。1話目が分かりにくく戸惑ったが、それ以降は徐々に馴染んでいった感じ。法律とミステリを上手い具合に融合させるものだと感心する。次回はまた1年後だろうか。彼らの身辺も変化すると思うので、それも気になるところだ。 2024/06/06

オーウェン

63
シリーズとしては2作目。 ロースクールへ進学した古城と同じ学生たちの問題解決のミステリ4編。 1と2話目が美容整形に関わる話なので、あまり興味はなかったが、3話の綾芽の学生時代のクラスメイトの相談に乗る話。 ストーカーとも思える相手のやり取りに、最後にズバッと言い切る辺りが法に就く成長が見れる。 ラストはパーティ会場で1人だけ意識不明で倒れた客が。 一体どのようなトリックを使って飲ませたのかを推理する。 ラストは主要な人物のある秘密が明かされるので、続編が作られるだろう。2024/07/26

61
『六法推理』シリーズ第2弾。霞山大学無料法律相談ゼミ( 通称:無法律)に所属するロースクール生である古城行成を中心に、法律に関わる難事件を解決してゆく。表紙のイラストからはライトノベルのような印象を受けるが、持ち込まれる案件はSNSやコンカフェなど現代的ながらなかなか複雑で一筋縄ではいかないものばかり。登場人物の人間関係もいまだ明かされていない部分もあるようで、今後の展開が楽しみ。2024/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21872982
  • ご注意事項

最近チェックした商品