内容説明
「犯人役を演じてもらいたい」と世界有数のゲーム会社・メガロドンソフトからの依頼で、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、その中には「幽世島」の事件に関わった竜泉佑樹もいた。だがイベントは、探偵と人質にされたその家族や恋人の命を賭けた殺戮ゲームへ変貌を遂げる。大切な人と自身の命を守るには、VR空間と現実の両方で起きる殺人事件を解明するしかない! 次々と繰り出されるトリックと鮮やかなロジックが圧倒の、『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に連なる〈竜泉家の一族〉三部作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
150
『どうして、竜泉家の人々はこれほどまでに異常な事件に巻き込まれる?「竜泉家の呪い」は本当になくなったのか』。そんな思いの中に、新たな『クローズド・サークル』な世界で推理を働かせていく主人公の加茂冬馬。この作品にはそんな加茂が『VR空間』と『現実空間』を行ったり来たりしながら次々と生まれる謎に対峙していく姿が描かれていました。『VRゲーム』が好きな方にはたまらないであろうこの作品。そうでない方には頭の中が少しこんがらがるこの作品。あまりに緻密な物語設計に、このシリーズの魅力を改めて感じた、そんな作品でした。2024/12/30
森オサム
46
竜泉家の一族シリーズ三作目。とにかく複雑。こんなにも詰め込まなくてはいけないもんですかねぇ?。実現可能とは思えないトリックや動機の不可解さには少々残念な所は有りますが、作者の最後の最後まで飽きさせないと言う姿勢は素晴らしかったと思います。今作はVR空間と言う特殊設定では有りますが、シリーズ他作品よりはSF色は薄かったですね、タイムリープも地球外生命体も出ませんので。これだけ濃密な作風では多作は出来ないでしょう、是非じっくりと味わって読んで見て下さい。2025/11/13
なつくさ
34
竜泉家の一族シリーズ第3弾。ゲーム会社であるメガドロンソフトの新作ソフトのイベントで犯人役を依頼された加茂冬馬。しかし、それは、デスゲームの幕開けの始まりだった。VR内と現実、2つの世界で起こる事件の真相、ゲームマスターの目的とは⁉今回もおもしろかったです。その鮮やかなロジックにプシューと煙が吹き出し脳みそが複雑骨折しそうでした。2024/09/29
おうつき
22
文庫で再読。竜泉家シリーズは伏線の貼り方やロジックの細かさ、ミステリとしての仕掛けの綺麗さから人工物感を強く感じてしまうのだけど、それでも面白いのだから仕方ない。現実とVR、2つの世界を舞台に巻き起こる連続殺人と惜しげもなく盛り込まれたトリックの数々。一つ一つのインパクトが強くて、外れ推理も含めてしっかり記憶に焼き付いていたのだけど、逆に犯人を忘れてしまっていた笑。このシリーズの中ではダントツの最高傑作だと思っている。2025/02/28
にゃるび
18
特殊設定ミステリ第3段。VR空間と現実の二重のクローズドサークルで起こる事件。相変わらずルールは複雑で覚えるのにちょっと時間がいるけど、VR空間ならではのトリックは斬新で面白かった。過去改変による影響なのか、未来は帳尻が合うように出来てしまっているのか…続編あるかはわからないけど、あるなら読みたいな〜2024/06/09
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