創元推理文庫<br> 孤島の来訪者

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創元推理文庫
孤島の来訪者

  • 著者名:方丈貴恵【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 東京創元社(2024/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488499228

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内容説明

竜泉佑樹は謀殺された幼馴染の復讐を誓い、ターゲットに近づくためにテレビ番組制作会社のADとなり、標的の3名とともに秘祭伝承が残る無人島――幽世島でのロケに参加していた。撮影の陰で復讐計画を進めようとした佑樹だったが、あろうことか自ら手を下す前にターゲットの一人が殺されてしまう。一体何者の仕業なのか? しかも、犯行には人ではない何かが絡み、その何かは残る撮影メンバーに紛れ込んでしまった!? 疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺され……。異形のロジックが冴えわたる〈竜泉家の一族〉三部作、第2弾。/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

149
『この世界は不思議に満ちている。どんなにあり得ないことでも起こり得る』。四十五年前に13人もの遺体が発見された南海の孤島へとロケに訪れた9人を襲う悍ましい殺人の恐怖が描かれたこの作品。そこには『クローズド・サークル』な設定に巻き込まれる”竜泉家の一族”の運命に翻弄された佑樹の『探偵』としての活躍が描かれていました。『クローズド・サークル』の緊張感を味わえるこの作品。そんな物語にまさかの『特殊設定』が恐怖を倍増させるこの作品。『どんなにあり得ないことでも起こり得る』という言葉の意味深さに恐怖する作品でした。2024/12/27

森オサム

45
竜泉家の一族シリーズ二作目。滅茶苦茶ややこしい話で読み応えしか無かった。前作を全く覚えて無く、あらすじは見ずに読み始めたので、途中で猫が重いとか何とか言いだした時は訳が分からなかった。そうか、SF設定だったか、と思い出した物のとにかく複雑で付いて行けませんでしたねー。勿論特殊設定下のクローズドサークル本格ミステリとして、良く練られた高水準の作品だったと思います。難点を言えば、探偵役に魅力が無かった、かつ推理の披露が唐突で完璧な事にちょっと違和感を感じましたかね。これはワトソン役が居なかった事が原因かも。2025/03/17

なつくさ

35
竜泉家シリーズ第2弾。幼なじみの復讐のため、閉ざされた孤島にて殺人を犯す覚悟を決めた佑樹。だが、ターゲットが先に何者かに殺害されてしまう。かつて、幽世島で起きた事件と同じ殺され方で……。とてもよかったです。特殊設定ミステリーで、緻密なロジックの組み立てにワオと舌を巻きました。前作もそうだったけれど、何よりも物語のまとめ方、着地の仕方が好き。この方の物語とても好き。2024/08/25

yosa

28
またしても完膚なきまでにやられた。読者への挑戦までは「パニックホラーじゃんか」としか思えなかったし推理の予断なんて見えなかったのに、そこから先は論理を刃に謎を両断するコテコテの本格推理が始まるとか激しくびびる。こんなん唖然とするしかないでしょ。振り返れば確かに手掛かりはチラチラと見えていたし、理由なしにコイツアヤシイってのはありましたが、それらを有機的に繋げて一つの真相を見抜く力が徹底的に欠けていたんだなあ。だからこそ解決編が魔法みたいに見えてしまったわけです。犯人当てを楽しむ方には是非とも挑んで欲しい。2025/01/17

lucifer

28
竜泉家(でシリーズ化するとは思ってなかった)2作目。今作は孤島でクローズド・サークル。もちろん特殊設定はあるだろうと身構えていたら、方向性が変わっててまずひと驚き。それに伴い、中盤ジャンル変わってきてないかと心配したが、最終的にはちゃんとミステリーでのきれいな着地で一安心。特殊な設定のあれこれがやや複雑で、考えるより先が気になりすぎて“読者への挑戦”は放棄したが、色々感じてた違和感の回収や設定を上手く活かしたトリック意表を突いた真相に大満足。読メでの評価が高くて期待してたが納得の面白さだった。2024/01/23

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