承認をひらく - 新・人権宣言

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承認をひらく - 新・人権宣言

  • 著者名:暉峻淑子
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 岩波書店(2024/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784000616362

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内容説明

民主主義社会とは「個人の尊厳から出発し,人間らしい生活ができないような貧困・排除があってはならない社会」である.その実現のために,今こそ社会的相互承認と社会参加が求められる.あるべき「承認」の本質とは何か.ロングセラー『豊かさとは何か』以来,民主主義の核心を真摯に問い続けてきた著者の到達点.

目次

はじめに
第一章 人生をかけた承認欲求の葛藤
1 痩せ願望と社会の承認基準
2 エリートたちはなぜ犯罪者に転落するのか
3 承認願望と喪失の恐怖
4 相互承認に出会うよろこび
5 叱られたくない,褒められたい一心で……
第二章 社会的承認から排除された人びと
1 彼を凶行に追い詰めたのは
2 親子の承認欲求と競争社会
第三章 「承認」という新しい概念がなぜ必要か
1 貧困と承認拒否という二つの病根
2 生活保護と個人の尊厳
3 論争! 再分配か承認か
第四章 社会参加のない民主主義はない
理論編 「誤った承認」の背後にあるもの
1 社会参加の欠如した民主主義は可能か
2 なぜ社会参加に関する意識が低いのか
3 『母の大罪』で問われたこととは何だったのか
実践編 隠すことで守るのか,ひらくことで守るのか
4 社会的排除から包摂へ
5 教育における承認基準と登校拒否児の訴え
第五章 私たちの生活と公的な承認
1 国家の承認と国民の権利
2 公的承認に対する要望や批判――勉強会での発言から
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

明るい表通りで🎶

44
98歳の著者が、書いた、渾身の作品。現代社会の猛毒を深く掘り下げ、問題点をズバッと切り込むスタイル。承認し難い事件が次々と起こる。事件の一つひとつを掘り下げ、何某問題かを解明しようする著者に頭がさがる。2025/04/30

明るい表通りで🎶

38
登校拒否は理屈でなく、人間性に反する社会にすんなり順応できない感受性の鋭い子どもの、大人たちへの根本的な疑問の表出だったのです。そしてその答えは大人から、いまだに得られていません。2025/04/30

明るい表通りで🎶

36
現代の若者は「承認」のために働く。それは仕事仲間からの社会、ということだけではない。…就労していないことで仲間内から承認ご得られず、むしろ異性からも受け入れられなくなっなってしまうことがヤバいのだ。逆に、たとえニードルであっても、仲間さえいれば倖せに生きていける。…現代の若者にとって重要な価値を帯びているのは、「コミュニケーション」と「承認」である。『承認をめぐる病』斎藤環著。2025/04/30

明るい表通りで🎶

30
個人であると同時に社会人である人間は、他人から承認されることを求める生き物。2025/04/30

明るい表通りで🎶

29
人間は多様な存在であるけれども、多様だあるからこそあらゆる機会を活かして、公正さや真実について話し合う相互性を持つ必要かあるのではないか。そしてまた、私たちは、個人間の相互承認によって自己のアイデンティティに目覚め、相互承認された社会参加の中で、連帯する経験を積み、社会を変革したり、自己実現を果たしたりしていくのだと思う。2025/04/30

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