内容説明
誹謗中傷、陰謀論、いいね!競争、正義中毒…
なぜ、こうなった?
「私たちのありようは、ネットやSNSによって激しく変わった。情報への向き合い方も。中身は容れ物によって変わる。壊れかけている公益的な社会資本=コモンとしての公共情報を取り戻すために、本書を薦める」 推薦・金平茂紀(ジャーナリスト)
発足当時にあった“自由なつながりへの希望”は、なぜ裏切られてしまったのか?
私たちはインターネットで本当に「賢く」なったのか?
ウェブの誕生からの30余年を鳥瞰し、その光と影を検証する
目次
第I章 インターネットの黎明期に語られた明るい将来
第II章 犯罪、誹謗中傷に利用される現実
第III章 匿名の書き込みが非難を加速させているのか
第IV章 個人の発信で社会を動かす影響力
第V章 フェイクニュースに蝕まれる世界
第VI章 楽観論を覆したインターネットの打撃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
3
本書で言うインターネットは、1994年からのようですね。IIJの認可から。かすかに記憶にあるな。インターネットの功罪は多々あるけれど、どうしてこうなったのか?著者は、匿名性を挙げている。本書で取り上げられていなかったと思うが、スマートホンの普及も影響が大きいだろうなと私は思う。 本書の内容は、概ね同意するところだし、他にもいろいろと思う事があった本。帯のなぜ、こうなった?に対する、個人的な意見は、「信用の無い人でも参加できるから」と答えたい。昔は、みんなrootになれたのよ。信用できる人しかいないから。2024/06/29
christinayan01
0
そう、この本の言うとおりで、ほとんどの人にとっては人間として何の成長も助けてくれなかった、時間だけひたすら吸いとられる道具でしかなかった。 現実で口に出せない程度の不満、嫉妬をただ吐き捨てる場所でしかない絶望的なほどの負の空間に入り浸っていてもその程度の人生になるだけ。SNSとネットサーフィンとかいう、情報というごみ漁りの人生にはなりたくない2025/05/25
よしちゃん
0
インターネットの発展による良い事と、それ以上の弊害の多さ。 アメリカやロシアで現実に起こっていた事。 まるで映画のような事実に驚きと恐怖。 でもその中で生きていくこれからの未来に、どうなるのか不安が大きくなるし、この先の若者たちが心配になる。2024/08/21