覚悟せよ

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覚悟せよ

  • 著者名:矢野隆【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 光文社(2024/04発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334103019

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内容説明

絶体絶命。待ったなし。人生最大の危機をどう切り抜ける? 愛する女を奪われ、失った呉服屋の主。その悔恨と諦念……「鴨」、懐かしい村へ帰る。母のわがままに秀吉は……「さいごのおねがい」、赤穂浪士の討ち入り当日。隣家では……「おとなりさんちのかたきうち」など、善も悪もない、ただひたすらに生き抜いた名もなき人の物語。陰に隠れた人々の生死を懸けたさまざまな“覚悟”を、鮮烈かつ詩情豊かに描き出す珠玉の作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

125
短編集。テーマは『覚悟』ん・・ん、惜しい。正直言ってもうちょっと何か・・なにか物足りなさを感じた7話だった(当方比)何かって何?と突っ込まれそうだが(汗)そんな中で『秘事』『抜ける』と忠臣蔵・吉良邸の隣家を綴った『おとなりさんちのかたきうち』が好かったかな。秀吉と母や伊達政宗と母を描いたのは、私の中のイメージが崩れずに残念。2024/06/27

NAO

54
進退窮まった状況に置かれた者たちを描いた7つの話。「秘事」必要以上の税に喘ぐ村が生きるために作った隠し田を見逃し続けた役人。2代に渡っての秘事は、後継ぎがそれを知るシチュエーションはおなじだがその後の対応は真逆。代が代わると考え方もこうも変わる。「母でなし」 伊達政宗と母親の確執。ここまでこじれてしまうともうどうしようもないが、母親の覚悟も政宗の覚悟もあまりにも厳しく悲しい。「おとなりさんちのかたきうち」赤穂浪士の敵討ちに翻弄される吉良邸の隣家。他の作品と違って、ちょっとユーモラスに描かれている。2024/08/17

rosetta

30
★★★‪☆‪☆アンソロジーを除いてこの作家さんの単著は『琉球建国記』以来二冊目。七つの短編集。実は新撰組物は好きでは無いので展開の無さも相まって「鴨」が退屈極まりない。辻斬りされた幽霊の一人語り「忘れ亡者」が落語か一人芝居みたいで面白い。豊臣家の家庭の事情「さいごのおねがい」と吉良上野介の隣家の旗本が迷惑を受ける「おとなりさんちのかたきうち」も見てきたような嘘でそこはかとなくユーモラス。まあ、全体的に繰り返しが多くて話が長いのでもうちょい手短にまとめて欲しい。それとも時代物ではこのタルサも必要なのか?2024/06/25

えあいんていく

10
短編集。会話文が軽調で読みやすかった。ただ一話目はそれが逆にあだとなり、急激な転回/展開に目が点になった(時代物の展開読めない&ムズい)。 鴨・梵天丸・羽柴・赤穂など、聞き覚えのある名前で、史実をモチーフにした小説だと知る。タイトルと装丁だけで選んだのだが、全体的にちょっと拍子抜けではあったかな。2025/08/13

ekoeko

3
「秘事」、「鴨」、「抜ける」、「忘れ亡者」、「母でなし」、「さいごのおねがい」、「おとなりさんちのかたきうち」7編の短編集。伊達政宗の母の「母でなし」、赤穂浪士のお話の「おとなりさんちのかたきうち」がよかった。 2024/05/29

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