内容説明
「将来の夢」や「本当にやりたいこと」を聞かれたとき、それっぽい答えを言ってやり過ごしたことはないですか? 自分を忘れるほど夢中になれる「なにか」を探すためにスマホを置いて一歩を踏み出そう。 【目次】序章 なぜ衝動は幽霊に似ているのか/第一章 衝動は何ではないか/第二章 衝動とは結局何ものなのか/第三章 どうすれば衝動が見つかるのか/第四章 どのようにして衝動を生活に実装するのか/第五章 衝動にとって計画性とは何か/第六章 どうすれば衝動が自己に取り憑くのか/終章 衝動のプラグマティズム、あるいは実験の楽しみ/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
99
著者が「衝動」という言葉を用いて、学生が抱く「夢」や「将来」について考え直せ!というメッセージがあるように思えた。衝動は、ウチから沸き起こる持続的な意欲であり、モチベーションとは違う。偏愛は、具体的な活動を出口として見つけた衝動のこと。衝動には、強い欲望と深い欲望がある。安易な理解で、それっぽい答えを見つけ出すのは危険である。表題がレールを外れる…と付いているから、大学行って、就職して、結婚することが、本当の幸せなの?あなたは、あなたなりの幸せ=社会で成功するではない幸福を見つけるべきでは?と訴えていた。2024/10/28
シナモン
96
それが将来役にたつとか、評価されるかとか一切気にせず、どこまでもひたすらその活動に身を捧げるーそういった衝動のなかにはいわゆる人生のレールから外れていってしまうものもあるかもしれない。でもそういうやらずにはいられない何かが見つかった人はまわりの反応など気にせず満足だろう。社会常識と忙しさにまみれた現代、衝動をみつけるのは難しいけど、まずは自分にとっての「心地良さ」を意識することから始めてみるといいかもしれない。2025/12/17
山下奈绪
70
この本のタイトルは、一見すると「レールから外れること」を勧めているようにも見えますが、実際に読んでみると、谷川嘉浩さんは既存の人生のルートを否定しているわけではないんですよね。 むしろ、とても穏やかな語り口で、こんな問いを投げかけているように感じました。 ――ずっと誰かが敷いてくれたレールの上を歩いてきたとして、そのとき自分は本当に「自分自身」を分かっていると言えるのだろうか。2025/12/14
けんとまん1007
65
衝動の2文字の受け取り方は人それぞれ。モチベーション1.0~3.0の考え方も、なるほどと参考になる。衝動は大切なエネルギーだと思うが、それの表現のしかたで随分と変わりうるもの。読みながら、自分あどうだろう?と思った。多孔質という言葉が、腑に落ちた。外部との接点を、小さくてもよいので数多く持つこと。数は少ないが自分もそうんな面があるなあ。これまで目にしてきたキーワードが、いくつもあって、つながってきた。2025/11/12
はっせー
64
先に言う。今年のベスト9にノミネートされるほど面白かった!なんだろう。読んでいてワクワクできる哲学系の話は本当に珍しい。そのぐらい良かった!著者の谷川さんは『スマホ時代の哲学』を書かれた哲学者。そんな谷川さんが書かれたテーマが衝動。衝動とは私たちの内側出てくるもの。そして幽霊のように私たちに取り憑いて行動させるものとしている。うんうん。そんな衝動に取り憑かれることによって人生のレールを外れることができると。自己啓発本とは違う理論と文体があり本当に楽しめた!2024/04/16
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