内容説明
偏差値の高い女は幸せになれないのか?
東大法卒→財務省→弁護士→留学→准教授で37歳、未婚。
恋に仕事に打ちこむほど、なぜかややこしくなる私の12ヵ月
いい大学も出てキャリアも積んだ。恋愛もして人生のパートナーを見つけようとがんばってきた20代、30代のはずだった。けど気づくと37歳の独り身で、結婚はこのまま無理かもな……と思ったら、なんだか急に寂しくなった。
どうしてこうなったのか? 走れども走れども幸せのゴールが遠のく気がするのはなぜ?
等身大の女子たちや、女子アナ、芸能人まで下世話に観察、おおいに自省しながら、ハイスペック女子の幸せをあれこれ模索してしまう“ひとり茶話会”的エッセイ。
◯「東大首席」か「おバカでかわいい女の子」か
◯私は松居一代を笑えない
◯スキャンダルの後に速攻で和田アキ子に根回しできちゃうこじるり
◯弁護士になりたての私が、超音波のように高い声で話していた理由
◯女子アナの結婚は時代を映す鏡
◯東出不倫はなぜ人を引きつけるのか……etc
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
109
東大主席、財務省、弁護士…続…とハイスペックな著者の連載をまとめた一冊。天から二物以上与えられた羨望の存在だが、意外にも自己肯定力が低く、恋愛も消極的である。東大、財務省時代の扱われ方から松居一代、貴乃花、東出不倫、小室圭…と多方面に及びストレートに切り込む。某番組での夫婦別姓の議論の最後に彼女が「でも、私は相手の姓になりたいな」と、乙女の顔をして言いはなったのには、可愛らしいなと好感が持てた。この本も彼女の色々な顔が見られ、その経歴と利発さから先入観をもたれ誤解されやすいかも知れないが私は好きだよ。2021/06/14
かずー
84
高学歴エリートである著者のエッセイ。生きづらさを感じているように見受けられる。自身の事を自己肯定感が低いのに自己愛が強すぎる、繊細と分析している。なので高学歴エリート女性が全て本書に書いているようなことはなく、それぞれ性格が違うのでひと括りにはできないと感じた。2021/03/31
pohcho
59
雑誌連載のエッセイ。東大首席卒業から始まって、財務省、法律事務所、ハーバードロースクール留学などのものすごい経歴。バリバリお仕事をしていらっしゃって、しかもかなりの美女。なのに中身は繊細なこじらせ女子(笑)ワイドショーネタが多くて楽しかった。特に、小室圭氏のくだりはとても興味深く読んだ。(羽生くんと姜尚中先生が一緒にされてるのも可笑しい)叶姉妹風のお顔がちょっと苦手だったけど、文章を読んですっかり好きになった。ご専門は家族法とのことなので、他の著書も読んでみたい。2021/03/19
ゆきらぱ
35
「高学歴エリート女」というこのタイトルが卑下とも自慢ともつかないもので面白い。立ち読みして思わず買ってしまった。身近なゴシップに関するモヤモヤを「これはこう分析される」と解読してもらいなるほどなるほどと思う。ゴシップを扱いながらも自身の人生観をも分析していて更になるほどとなりました。文中に出てくる妹さんと2人でスキャンダルを熱くなったり冷静になったりしながら語る山口さん。私も妹とつい先週芸能人ネタで真面目な顔して語り合った。下らないの。でもこの人間性疑われるような意見を好き勝手言えるのが姉妹の醍醐味か?2020/09/12
長くつしたのピッピ
31
ニュースのコメンテーターで何度か拝見し、美人で頭が良いという印象ですが、意外と、自己評価が低いのに驚き!文章も上手く読んでいても面白い。高学歴女子特有の妥協なき頑張りが確かに痛いけれど、努力は報われるを実践しているのが清々しい。適度に毒を吐くのもよかった。なんと言っても東大主席が、輝かしい。本人は、シャレのつもりが事実をタイトルにしたつもりのようだが、日本では馴染まないかもしれない。でも、また読んでみたくなる。2020/12/22