内容説明
珍しく父に褒められるからと、台所仕事をするようになって60年余。ケチだけど旨いもの大好きなアガワが立ち向かう新たな食材、怪しい食材、そして腐りそうとおぼしき食材……。料理に倦んだひとが今日もまた台所に立つ元気がふつふつ湧いてくる名エッセイ誕生! でも、ちゃんとした料理人はあまり真似しないでね。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
133
ふふふ、潔いほど写真もイラストも無い!(笑)阿川さんの文だけで行間だけで美味しいし、楽しく面白いけれど・・やっぱり少しは・・ねぇ。食べることが好きなのは同じだし、死ぬまで食べることを考えていたいけれど、年々作るのが面倒になってる私です(汗)2024/06/21
tetsubun1000mg
20
美味しかった料理のレシピを教えてもらっても、調味料や普段使わない野菜など材料が無い場合がありますよね。 そんなときも阿川さんは決して慌てずに、香りが近い調味料や野菜、肉など冷蔵庫にあるもので作ってみる料理法を実践されている。 美味しい料理を食べたシチュエーション、教えていただいた方などを紹介しながらユーモアたっぷりに、時々お茶目に紹介して作っている様子が浮かんで楽しく読める料理本?またはエッセイ。 同居人の舌にも合わせながら新メニューを食卓に上げている様子も、なるほどと感じながら読んだ。2024/09/17
たっきー
11
料理をテーマにしたエッセイ集。好奇心、チャレンジ精神旺盛な阿川さん。美味しかったものを真似したり、レシピを見てつくってみたりはするものの、その通りにはせずに多くの場合で自己流アレンジを加えて調理してしまうところが阿川さんらしい。プロのレシピ通りにつくることで美味しくできあがることは理解しつつも、自分が納得できればなんでもオッケー。2024/07/24
サクラ
8
私もあるもで代用したりはしますが、ここまでの冒険はしたことがありません。そー、まさに阿川料理は冒険!その自由な発想、探求心素敵です。いみじくも私もこの夏コロナにかかり食欲を失い、それでもなにか食べなければ、と奮闘したのでとても共感できました。さぁ、今夜のご飯は何にしよう(笑)2024/08/25
プクプク
8
こんなに楽しくお料理を言葉で表現できるなんて〜流石、阿川さん〜♪参考にしたいお料理がたくさん登場して、楽しくなった。ギリシャのお料理、きゅうりのヨーグルトサラダが美味しそうで読みながら、冷蔵庫にあったゴーヤを思い出しすぐに豆乳ヨーグルトとゴーヤで試してみた。きゅうりって書いてたけどね^^;美味しかった。レンズ豆のスープも作ってみよう。ホワイトシチューの話、こんなふうにエッセイが書けたらいいなあと何度も感じた。今度はバターをケチらずホワイトシチューにトライしたいと思う。2024/07/28