三才ブックス<br> エロマンガノゲンバ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,925
  • 電子書籍
  • Reader

三才ブックス
エロマンガノゲンバ

  • 著者名:稀見理都【著】
  • 価格 ¥1,732(本体¥1,575)
  • 三才ブックス(2024/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784861999383

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

C87(2014年冬コミ)で絶賛された伝説の同人誌『エロマンガノゲンバ Vol.10』。4本の新規インタビューを加え、ついに商業出版化!
28人のマンガ家と1人のハガキ職人に、各々が歩んだ“血と汗と涙と汁のエロマンガ道”をとことん訊き出す!

【カバーイラスト】森山塔
【口絵イラスト】陽気婢
【特別収録】甘詰留太描き下ろしマンガ『いちきゅーきゅーぺけ外伝 甘詰留太1974年生まれの場合』
エロマンガノゲンバ史年表
エロマンガ雑誌カタログ

【インタビューイ】
森山塔(山本直樹)
海野やよい
ねぐら☆なお/河本ひろし
亜麻木硅
しのざき嶺/ちゃたろー
ダーティ・松本
千之ナイフ
風船クラブ
伊駒一平
うたたねひろゆき
田沼雄一郎
陽気婢/魔訶不思議/ぢたま某
魔北葵
猫島礼
がぁさん
江川広実
山咲梅太郎
田中ユタカ
島本晴海。
松山せいじ
駕籠真太郎 (★)
早見純(★)
有馬○太郎(★)
三峯徹
甘詰留太(★)

解説:永山薫

★は新規インタビュー



【本書のインタビューより抜粋】

今は「ただのエロ」が描きたいです。
文学だのなんだののプラスアルファとして描くのではなく、「ただのエロ」です。
――森山 塔

僕たちはエロマンガで救われる人間がいることを知っています。生きるか死ぬかを分けるほどに。
――田中ユタカ

1人だけが「これいいじゃない! 」って言ってくれて、それが破李拳竜さんだったんです。
――千之ナイフ

後頭部がなんか興奮するんだよ! でも、後頭部でなんか読者はヌけないじゃん(笑)。
だから描かないけど、今すごく描きたい!
――伊駒一平

何が健全で何が不健全かなんて簡単に決められないですよ。
不健全図書に指定していただいたおかげでアマゾンで発売禁止となって、その代わりに中野ブロードウェイのタコシェでは700冊以上売れたみたいですよ。
――早見純

自分が描いていた雑誌50誌前後が次々に沈んでいって、その都度別の船に渡って渡って渡りついで、今日までなんとかやってきたわけですから。
自分が残っているのが不思議なくらいです。
――ダーティ・松本

個人的には、今後シニア層向けのエロマンガ誌があってもいいと思ってます。
――田沼雄一郎

どうやら僕は死ぬところだったらしいんです。でも死ぬ間際だったというのに先生には「あなたの病気は分かりません! 」って言われた(笑)。
――島本晴海。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

63
エロ漫画家25人へのインタビュー。エロ漫画に個性はいらないという人もいれば、オリジナリティーが命という人もいる。総じてエロで食べていくのは大変そう。兼業で喰いつなぐ話もちらほら。それから宮崎勤事件がこの業界に大きな影を落としているのがわかる。メディアの捏造によるオタクバッシングもあったそうな。千之ナイフがベルメールの人形を犯罪みたいで嫌だと思いながら引かれていく話はよかった。そのようにその人の芯の部分に健康も不健康も、正常も異常もないと思う。人が自分の芯をどのように表現・行動の核と為していくかに興味津々。2017/11/19

きいち

35
「僕たちはエロマンガで救われる人間がいることを知っています。生きるか死ぬかを分けるほどに」(田中ユタカ)、「エロマンガはトラウマを残してナンボ」(甘詰留太)…規制の波、版元の盛衰、技術の変化に自分の大病、そんな有為転変にあっても描き続けられる実力と、「エロやってるかぎり、自分が正しいという前提に立てない」(森山塔)からこその確信(いや業か)を兼ね備えたベテランたちのピュアな声。◇稀見はおそらく自分とほぼ同年、自分はこれまでこんなに真剣に楽しんできただろうか?いや、問われてるのはこれからか。元気が出る一冊。2017/05/11

山口透析鉄

22
kindle unlimitedで読みました。 これ、著者のまんが評論は正直、あまり鋭いとも思えず、私にはさほど参考にもならなかったんで、そちらの本は割愛しましたが、漫画家さんへのインタビュー記事自体はとても興味深かったですね。やはりどんな分野でも色々な試行錯誤や苦労はあるというか。2022/03/19

すけきよ

18
記憶の蓋をカリカリ指先で引っかかれるw1冊通して、ほぼ全員が言っているのは、「昔はエロさえあれば、何を描いても良かった」ということ。好きだった幻超二や平野耕太は、当時からエロくないなぁ、と思ってましたよw 今の誌面では二人のような個性はデビューしにくいかもね。出版社に余裕がなく、外れにくいフォーマットの沿った作品というのは、決してエロ漫画だけに限った話じゃないよね。タイトルどおりエロ漫画家のインタビュー集なんだけど、この20年の流れは出版業界に共通していて、成年誌に興味なくても、漫画好きなら読んで損なし。2017/01/18

富士さん

6
同人誌のファンだったので、休刊の報を聞いて残念でならなかったのですが、このような形で復活したことは何よりうれしく、小躍りしました。美しさや価値というものはもとからあるものではなくて、受け取る側が作り出すものです。それが消費するということの創造性であって、稀見さんのお仕事はまさに一般に卑下され、ともすれば故意に無視されるエロマンガという文化に宿る作り手の想いや意義を丁寧に記録することによって、文化をいちから創造するという極めて意義深い創造的な営為であるということができます。ぜひ、これに続かねがなりません。2017/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11269739
  • ご注意事項

最近チェックした商品