内容説明
精神科ひとすじ30数年の医師が、総合診療医として「へき地」に着任!? 50代半ばからの転科・転職活動はハードルの連続。医療スキルを再研修したり(必須!)、車の免許とり直したり(わかる)、武術習ったり(え?)……? 数年かけたよこ道、より道、まわり道の果てに、たどりついたのは北海道の「恐竜の町」。慌ただしくも魅力的なドタバタをつづるセカンドキャリア・ストーリー!
目次
◆はじめに
◆第0章 「ふたつの死」に背中を押されて
◆第1章 へき地医療への道、開幕
◆第2章 転職活動、本格始動!
◆第3章 ちょっと昔ばなし 科学好きの女の子が精神科医になるまで
◆第4章 職場決定、決め手は恐竜
◆第5章 いざ、“カムイサウルスの町”へ!
◆おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
15
東京在住の精神科医、著作家、そして立教大学教員(学科長)が、還暦を迎えて、北海道の郡部(生まれ故郷ではない)で、地域医療に従事するまでの経緯が語られる。運転免許を取得し、母校の総合診療科で研修する日々、そして診療所選択の鍵が恐竜の化石であったこと、が赤裸々に記される。人生は60代でいかにやりたいことをやり過ごせるかが、大切だ。残り少ない60代を、私は楽しめるか、考える機会となった。2024/03/07
onasu
14
そう言えば、メディアでお見かけしなくなっていたなという精神科医の香山リカさん。何と、北海道はむかわ町でへき地医療に携わっていたとは!、それも還暦過ぎに、大学教授の職を…(タイトルまんまや…) その辺りは読んでもらうとして、何事によらず、何歳になってもやりたいことをやるというのはいいですね。誰でもとはいかないでしょうが、余生という過ごし方は、それを望んでいるならともかく、そうじゃないと、鬱憤を溜めた老いになりそう。(自戒も込めて) おもしろく読んでこれましたが、謙遜の表現が目についたのが玉にキズでした。2024/04/08
geki
3
積み重ねてきた人生の中、運命的な出会いもあって、むかわ町の医療に転身を決めた香山さんの決断に痺れました。私も50の半ば過ぎ。いろいろ思うし、いろいろな思いがある。香山さんの新しいチャレンジは、とても刺激的。この本に出会えてよかった。2024/04/28