内容説明
精神科ひとすじ30数年の医師が、総合診療医として「へき地」に着任!? 50代半ばからの転科・転職活動はハードルの連続。医療スキルを再研修したり(必須!)、車の免許とり直したり(わかる)、武術習ったり(え?)……? 数年かけたよこ道、より道、まわり道の果てに、たどりついたのは北海道の「恐竜の町」。慌ただしくも魅力的なドタバタをつづるセカンドキャリア・ストーリー!
目次
◆はじめに
◆第0章 「ふたつの死」に背中を押されて
◆第1章 へき地医療への道、開幕
◆第2章 転職活動、本格始動!
◆第3章 ちょっと昔ばなし 科学好きの女の子が精神科医になるまで
◆第4章 職場決定、決め手は恐竜
◆第5章 いざ、“カムイサウルスの町”へ!
◆おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
84
そう言われてみれば最近メディアで見かけなくなった香山リカさん、まさかこんなことになっていたなんて。何があったのか読んでみなくては、と手にした。1960年生まれとのこと、この決断は50代から考え始め、迷いながらも準備を始めて、最終的にはとても良い場所に落ち着いている。今はとても充実しているようで読んでいてこちらまで嬉しくなる。さらにそこに至るまでの経緯、考えていれば道って開けてくるんだなぁと少し自分にも重ねた。読後は何か1つ新しいことをやってみたくなり、気持ちが前向きになる。連休最終日、良い本に出会えた。2024/08/18
ネギっ子gen
71
【 僻地医療とカムイサウルスに心惹かれ、ロマンの町・穂別にやって来た】なぜ50代後半になって「僻地で医者をやってみたい」と思い、穂別を選んだのか――。少女時代も振り返りながら綴った人生転換の書。<いわゆる計画性というのがまったくなく、決めた通りに何かに打ち込んでやり遂げることがとても苦手なのだ。――でも、完璧な計画を作ってがんばっていても、人生、何が待っているかわからない。だとしたら、流れにまかせて、そのときやりたいと思ったこと、急に興味をひかれたことをやれば、それでいいんじゃないかな>と。大いに同感。⇒2025/01/15
pohcho
60
以前よくテレビなどで拝見していた精神科医の香山さん。今は北海道のへき地診療所で普通のお医者さんとして働いていらっしゃるそう。人生の大きな転機に至った経緯や、亡くなられたお母様のこと、これまでの来し方などが綴られる一冊。なぜ、むかわ町に行ったのか。運命的な出会いってあるんだなと思った。手に職があるわけじゃないので香山さんのようにはいかないけど、50代半ばの自分もこれから何かできることがあるのかもと。面白く読んだ。2024/05/09
kanki
34
自伝エッセイ。中村哲「一隅を照らす」。小さい頃から科学者志望するも挫折。進学した医学部には馴染めず。哲学や音楽を好む。もう一度勉強し直す、精神科以外を学ぼうと思っても、行動に移すのはとても困難なことだと思う。その熱意を受け止め、受け入れてくれた病院。そして、好奇心と興味が導く、運命のむかわ。一生勉強していく姿勢と行動力を尊敬します。とても面白かった 2024/08/02
阿部義彦
31
私と一歳違いのリカちゃん先生、サブカル界隈では若い頃からお世話になってました、好きな著作は『自転車旅行主義』です。そんな先生が大学の先生を辞めて、北海道むかわ町穂別の診療所に60歳を過ぎて転職する事になった顛末とは。話が因果関係を明らかにする為に前後して折り畳まれるような展開、どっかで読んだような感じ?と思ったらバッタ博士のウルドさんの本と同じ構造!とか思った。理系好き女子が恐竜に目覚め、母と人生の師を相次いで亡くし、色んな縁に引き寄せられて、大好きな恐竜の居る博物館のすぐ側の診療所が職場に。グッドラック2024/05/09
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