ＮＨＫガイドブック ＮＨＫ 宗教の時間 柳宗悦 美は人間を救いうるのか（上）2024年4月～9月

著者名：日本放送協会/ＮＨＫ出版

ＮＨＫ出版（2024/03発売）

• ISBN：9784149110851

内容説明

宗教によって示された生き方、宗教的な体験、経典や聖典の解説など、さまざまな角度から宗教に関する話題を取り上げます

■ご注意ください■
※電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。

■今月のテーマ
柳宗悦の「ことば」を丁寧にひもときながら、その思想の真髄に迫る、通年講座の上巻。

鈴木大拙の弟子という宗教哲学者としての背景を持ち、白樺運動に参加し、さらに当時は下手などと呼ばれた雑器などからさ「民藝」を見出し、拡げていった柳宗悦。その柳は若き日から、のちの日本的霊性にもつながり、あるいはイスラム神秘主義にもつながる、遠大で高邁な宗教哲学を有していた。その宗教哲学と「民藝」を、柳の「ことば」を熟読玩味しながら、若松英輔氏が丁寧にひもとくガイドブック。民衆における美――民藝をどう見つけ、そしていまは弱くとも尊き民衆にどのようなまなざしを、柳宗悦が生涯にわたって注ぎ続けたのかを、その宗教哲学と照らし合わせながら、読者とともに考える。

■講師：若松英輔

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[tetekoguma]

柳宗悦の美に関する哲学のガイドで通念のラジオ番組のテキストの上巻。ちょうど今日でラジオ番組の前期が終わりました。美の本質を深く考え抜いた柳宗悦の思考は現代的な様々な状況で求められるものです。私も柳宗悦に出会えて良かったと心から思います。そしてそれを私のような初心者にもやさしくガイドする若松英輔さんにも感謝。

2024/09/08