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内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
いやなことがあると、人の精にしてしまい、「まどってください(弁償してください)」が口ぐせの心のいじけたツェねずみ。やがてだんだん友だちがいなくなり……。
ねずみを主人公にした賢治の動物寓話。小学校低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
55
ある古い家の天井裏に住んでいた小さなねずみの「ツェ」。誰かの親切を受けても礼を言うどころか、何か不具合が起きると「まどうて(償って)ください まどうてください」と、弱者の体で悪態をつき、責任転嫁と謝罪を執拗に迫るツェ。ナイーブで他者への感謝と愛情の薄れた現代社会と重なるツェの行動に、時代は移ろうとも変わらぬの思考の普遍性に寂しくなる。そんなツェに最後に忍び寄るのは…。風刺の効いた哀しいお話ながらも、三木さんが添えられた絵はなんとも愛くるしい。2016/03/24
april-cat
10
可愛い表紙と宮沢賢治だし、ということで読みはじめると...あれぇ?ツェねずみ、めっちゃ性格悪いんですけど(笑)子どもには(好きかキライかは別として)強烈な印象を残すみたい。言葉づかいの不思議さとお話しの荒々しさ、というか生々しさというか、雑さ?直球な感じ?が新鮮なのかも。「償(まど)うてください」がクセになる。2013/01/17
チェアー
6
感謝しないネズミは最後には足を掬われる。100回与えられても1回の不満足に腹を立てる、 「まどってください」という言葉に満ちているのがいまの世の中ではないか。 2023/12/31
さきこ
3
こんなむかつく主人公いるんだ、というくらい絶妙にいやなねずみ(笑)わたしはあまり宮沢賢治たくさん読んでないけれど、この空恐ろしさは定番なんでしょうか…2012/08/21
水と青と月
2
ずっと家にあったが、読んでいなかった絵本。 子供と読んだけど面白かった。ツェネズミが、憎たらしいくらい嫌なネズミで笑ってしまった。まどうてください、は決めゼリフ。途中から、結末を子供と予想しながら、笑いながら読んだ。救いのないツェねずみに、一種の悲しさと侘しさが残る読後感。こういう話、好きです。2024/06/22




