内容説明
小楠の生きた人生六〇年は、日本の維新変革過程にすっぽりおさまり、日々激しく変化する中にあった。欧米列強の日本への開国要求は、あるいは日本の植民地化を招くかもしれない。そのような現実と向き合いながら、思想形成をしていく姿を、具体的に追いかけた。
小楠自筆史料を含む、豊富な新発見史料を駆使して、小楠の学問と思想と経綸の実像に迫りたいと思う。そして新しい国家と社会が模索され続けた維新変革過程に、小楠がいかに主体的に生きようとしたのか、その具体的な姿を描き出したい。(はしがきより、一部抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ohe Hiroyuki
4
熊本藩の逸材である横井小楠の生涯について、書簡などの一次資料を基に書き下ろされた書籍である。あとがきを見る限り、相当な気合をもって書かれた一冊であり、確かに読みごたえがある▼酒におぼれたり、士道没却事件を起こし士籍をはく奪されながらも福井藩に重用され、明治政府からは参与にも任命されるなど常に存在感を放っていた人物である▼儒学を通しながらも、固陋にならず、最新の国際情勢を分析し続ける姿勢は、幕末の多くの人間に影響を与えたのだと思うところである▼沼山津の横井小楠記念館は一度訪れたが、大変よいところであった。2024/06/14
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