内容説明
真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり――。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
R
354
女性の独立、自立の物語だった。話しの骨格は、うまくいかない結婚生活と、その歪みに生まれた定食屋でのバイトの日々、そこで出会う人との交流から変化が訪れるというもので、テーマとして自立が浮かんでくるように思えて、とてもよかった。説教臭さもなく、さりとて説教はあるんだけど下手くそだから、変な刺さり方もせず、ありそうな日々が描かれているのが安心で、やがてそこで生きていくという力が沸くまでになるという姿が読んでいて気持ちがよかった。2024/08/01
Karl Heintz Schneider
291
ある日突然夫から離婚を切り出された30歳の沙也加。その夫が直前まで毎日のように通っていた定食屋「雑」。店主は70代の女性、客もほとんどが男ばかり。夫がここに惹かれた理由を探るべくパートとして働くことに。様々な客と触れ合ううちに沙也加は夫がなぜ出て行ったのかがわかるように・・・。読み始めてすぐに絶叫した。これこれこれ~っ!こういうのが読みたかったんだよ~。「ランチ酒」「三人屋」ひ香さんの黄金期を彷彿とさせる舞台設定。「喫茶おじさん」のスケールをひとまわり大きくした感じ。まさにこれが私の求めていたひ香さんだ。2024/06/16
うっちー
286
淡々と。定食の話と人生の話が中途半端かな2024/06/13
松本ぼんぼん
285
夫から離婚される沙也加が食堂「雑」でアルバイトをしながら自立に向かっていく話し。 原田ひ香さんだから料理的にもそそられるものが登場するかな?と思いましたが、そうでもありませんでした。2024/05/20
はにこ
276
夫に自分のライフスタイルを押し付ける形になってしまった女が離婚を切り出される。私も食べながら飲む派だから、そりゃ無理だなと思っていたけど、夫が予想以上にクズだったから、むしろ離婚で良かったんじゃないって思った。ぞうさん、無愛想に見えて良い人だったな。先代を見送って一人で店を切り盛りするぞうさん。そんな2人が血の繋がりがなくても互いに必要不可欠な関係になっていく姿が良かった。2024/08/15




