角川文庫 後宮の毒華 秋蝶の毒妃

著者名：太田紫織【著者】

KADOKAWA（2024/03発売）

• ISBN：9784041146156

内容説明

大唐・長安。後宮で姉・翠麗の身代わり妃を務める少年・玉蘭の許に、
次兄危篤の知らせが届く。
兄が毒を盛られたのではと、玉蘭は毒の専門家である毒妃ドゥドゥに相談する。
対処法を教えてもらうが、兄の許へ行くには後宮を出なくてはならない。
そこで男装して後宮を脱出することに……!?　
兄に毒を盛った犯人は、そして玉蘭が留守の後宮で起こった驚くべき出来事とは!?　
ページを繰る手が止まらない、華麗なる後宮毒ミステリ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

大唐・長安。後宮で姉・翠麗の身代わり妃を務める少年・玉蘭の許に届いた次兄危篤の知らせ。兄が毒を盛られたのではと、玉蘭は毒の専門家である毒妃ドゥドゥに相談する第3弾。ドゥドゥに対処法を教えてもらい、兄の許へ行って看病するために男装して後宮を脱出した玉蘭。どうにか兄のもとに辿り着いて兄に毒を盛った人物の正体を聞いて驚かされる一方、玉蘭が留守の後宮でも起きる事件。ついに探していた姉に再会したものの、彼女を素直に信じていいのかわからなくなってきましたけど、後宮は皆で協力して事件解決に動く姿が見れて良かったですね。

2024/05/07

[はなりん]

姉の身代わりで後宮で華妃をしている玉蘭の元に次兄が倒れたとの知らせが。状況から毒の可能性があり毒妃に対処法を教わりこっそり後宮を出て実家へ。回復した兄から自分から送られた薬が原因だと言われ、姉翠麗の関与が疑われ疑心暗鬼の所へ姉翠麗が後宮へ戻ってきた。翠麗の思惑が謎だらけで、誰が知っているのかしら？後宮の近侍達は？うーむ謎だらけ。玉蘭と毒妃がいい感じは変わらず。

2024/05/26

[冬野]

シリーズ第3弾。不仲だった次兄危篤の報に、男装(！)して後宮を抜け出す玉蘭。だんだんきな臭い雰囲気になってきたな…。とうとう翠麗が玉蘭の前に姿を現したけど、こういう再会になるとは思っていなかった。誰を信じたらいいのか、玉蘭とともに迷ってしまう。シリーズ序盤こそ玉蘭の青臭さが鼻につくところもあったけれど、彼のお人好しなくらいの優しさに救われる部分も出てきていい塩梅に。玄宗皇帝の描き方が通説と違いすぎて戸惑うんだけどこの後どうなるんだろう、できればハッピーエンドになってほしい。続きが気になる。星:4/5

2024/04/13

[あずとも]

シリーズ3作目。今回もいくつかの毒にまつわる出来事を毒妃ドゥドゥと解決していくも様々な出来事が伏線となっていて展開が2転3転し先が気になって一気読み。玉蘭の成長も感じられて良かった。

2024/03/30

[leo18]

後宮を抜け出し危篤の次兄のもとへ向かう玉蘭。そんな玉蘭とついに姉の翠麗が邂逅。ただはっきりしない真意に若干やきもき。

2024/04/09