角川文庫<br> 後宮の毒華 夏炎の幽妃

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角川文庫
後宮の毒華 夏炎の幽妃

  • 著者名:太田紫織【著者】
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  • KADOKAWA(2023/08発売)
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  • ISBN:9784041137963

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内容説明

時は大唐。後宮で失踪した姉に代わり、
弟の高玉蘭は身代わり妃として奮闘中だ。
夏の初め、玄宗皇帝の寵妃・楊貴妃の発案で、
後宮の妃嬪が集う盛大な宴が開かれることに。
そこには高名な詩人・李白も招かれていた。
しかし彼は楊貴妃ではなく玉蘭に詩を捧げた上、
酒に毒を混入した疑いをかけられて……。
掟破りな公主様や、後宮に起こるという火焔妃の祟りなど、
夏の後宮は事件に満ちて。
毒妃と身代わり妃の後宮事件簿、第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

35
後宮で失踪した姉の身代わりで妃となった弟の高玉蘭。今度は寵妃・楊貴妃の発案で後宮の妃嬪が集う盛大な宴が開かれる第二弾。楊貴妃ではなく玉蘭に詩を捧げて酒に毒を混入した疑いをかけられた李白、結婚を厭う掟破りな公主様の婚約相手が起こした乗馬中の事故、後宮で起きた火焔妃の祟りといった事件を、あらゆる毒に通ずる毒妃とともに玉蘭が解決する展開で、依然として行方不明の姉は気になりますが、意外と状況が見えている玄宗皇帝や楊貴妃だったり、通説とはまた違った角度から描かれる登場人物たちがなかなか印象的な物語になっていました。2023/08/24

九月猫

26
シリーズ2作め。244p.の楊貴妃のセリフは誤植?それとも? 鉤括弧内すべてだし、直後の回想の翠麗のセリフとも呼応しているし、やっぱり彼女は知っているのか。陛下と翠麗もなにやら約束をしているようで……。 その玉蘭、今回は初恋(たぶん)と失恋を経験。「翠麗」としても後宮で起こる事件の解決に奔走する。毒妃ドゥドゥさんの活躍は少なめ。  架空の国ではなく大唐が舞台なので、史実に則って物語が進んでいくのかと思うとこの先、不安しか。安禄山は未だ見えないし李林甫は胡散臭いし陳玄礼も登場したし。2023/12/16

はなりん

18
姉の身代わりで後宮で妃をしている弟玉蘭。バレないかハラハラしながら、後宮で起こる毒にまつわる事件を毒に詳しく毒妃といわれるドゥドゥ妃と解決していく。公主に淡い恋心を抱くも育つ前に失恋などもあり、盛りだくさんでした。貴妃はなんだかよくわからない人ですね。失踪した姉の手がかりはありませんでした。2023/10/07

冬野

11
シリーズ第2弾。前巻は青臭さが若干鼻についた玉蘭の成長が感じられて良かった。李白がいいキャラしてる。話としては切ない第二集が好き。装画の通り玉蘭に焦点が当てられた巻で、ドゥドゥの見せ場が少なかったのがちょっと寂しかった。玉蘭と絶牙の絡みにBLに近い楽しみを見出だしてるんだけど私だけかしら。中国史に疎いので早く翠麗の手がかり見つからんかなーとのほほんと読んでいたけど、他の方の感想を見ていたらこの先ものすごく重い展開が来るんじゃないかと怖くなってきた…。果たしてどこまで史実通り描くのでしょうか。星:4/52023/09/20

leo18

9
女装身代わり後宮ミステリ第二弾。今回はドゥドゥとの絡みは少ないものの、様々な事件を通じての玉蘭の成長をメインに描いていた印象。姉関連の進展が描かれなかったのは物足りないところか。2023/09/17

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