アメリカのアジア戦略史 下 - 建国期から21世紀まで

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アメリカのアジア戦略史 下 - 建国期から21世紀まで

  • ISBN:9784326351916

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内容説明

第二次大戦に勝利したアメリカにとって、本格的なアジア戦略の策定は不可欠となった。アメリカはアジアの共産主義をうまく封じ込められたのか。冷戦後の対中政策はなぜ混乱したのか。中国が覇権を目指す今こそ読まれるべき、戦略の成功と失敗の条件を学べる壮大な歴史書。日本のメディアにも登場する著者が描く大国の大戦略史。

目次

第III部 ソ連の台頭(承前)

第8章 アジア戦略とベトナムでのエスカレーション 一九六一─一九六八年――「混乱していない者は、この状況を理解していない」
 「ベスト・アンド・ブライテスト」──ケネディとジョンソンのアジア専門家
 「あらゆる必要な措置をとるために」──エスカレーション
 アジア戦略を求めて

第9章 ニクソンとキッシンジャーによるアジアでの封じ込め戦略の再定義 一九六九─一九七五年――「釣り合いのとれた均衡」
 ニクソン、キッシンジャー、そして新たな均衡の構築
 ベトナム化
 グアム・ドクトリンと同盟のリバランシング
 「われわれの指導者は、現実の世界からお暇をとられた」──中国カード
 アジア戦略におけるニクソンの遺産

第10章 ジミー・カーターと中国カードの復活 一九七七─一九八〇年――「大統領は弱き行動をいっさいとってはならない」
 中国カードの復活
 「皆アジアから脱出したかった」──同盟と前方プレゼンスの護持
 アジア戦略におけるカーターの遺産

第11章 ロナルド・レーガン 一九八〇─一九八九年――「封じ込めて、やがて巻き返す」
 中国──紆余曲折を経て持続的な枠組みへ
 「不沈空母」──海洋戦略と日本 
 「ジャパン・バッシング」と保護主義の旋風
 台頭する地域主義への対応
 民主主義の定着とアジアでの封じ込め
 レーガンのアジア戦略の遺産

第IV部 中国の台頭

第12章 ジョージ・H・W・ブッシュとアメリカ単極時代 一九八九─一九九二年――「われわれの安全と繁栄の秘訣はそれらの外交関係の持続力のなかにある」
 「熟慮した上で慎重な行動をとるべき」──中国政策と天安門 
 「日本はわれわれに核ミサイルを向けていない」──海洋戦略の要諦の保護
 冷戦後の前方展開を維持する
 新たなダイナミクスとアジアにおける冷戦の未解決案件への対応
 アジア戦略におけるジョージ・H・W・ブッシュの遺産

第13章 ビル・クリントンと予期せざる大国政治の再来――「関与と均衡」
 拡大と関与の戦略
 「不和」、危機、そして再調整
 アジア金融危機と戦略的焦点の喪失
 アジア戦略におけるクリントンの遺産

第14章 戦略的奇襲とジョージ・W・ブッシュのアジア政策――「自由に寄与する勢力均衡」
 潜水艦と航空機の衝突──政権初期の試練と再調整
 「世界中の大国が同じ側に立っている」──九・一一とアジア
 付随的な課題──東南アジアと北朝鮮
 貿易、価値、そして制度
 アジア戦略におけるブッシュの遺産

第15章 バラク・オバマとアジア・リバランス政策――「ピボット」
 アジアか、あるいはヨーロッパか
 日本か中国か
 アジアにおける前方防衛線を確定するための争い
 自決か、あるいは普遍的価値か
 自由貿易か、あるいは保護主義か
 アジア戦略におけるオバマの遺産

終章 歴史からアジア戦略を考える

監訳者解説 大戦略の思想と実践を学べる壮大な歴史書
監訳者あとがき
原  注
著者・訳者紹介

 

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