内容説明
父を亡くして遺品の整理をしていたら、愛犬と一緒に家ごと異世界に転移!?
しかも思い出せてないだけで、どうも僕の生まれは『こっち』らしくて……?
エルフの幼馴染がいたり、失踪したはずの母親が高名な魔女だったり、驚き戸惑うこともあるけれど――目覚めたチートでどうにかなるし、愛犬も元気で可愛いし、再会した母と幼馴染も溺愛してくれる。
畑を耕して料理を作って、家の周囲を開拓して。たまに出てくる強い魔物はものともせずに、のんびり気ままなスローライフを送ります!
父さん、なんやかやで異世界に行っちゃったけど、こっちで上手くやれそうです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
10
父子家庭で育ち、大学進学が決まるも父親を事故で亡くしてしまい愛犬ショコラと二人っきりになった翠。父の遺品の中から生前に父が定期的に手入れしていた田舎の家の鍵を見つけて、そこを訪ねてみたところ、同行していた愛犬とともに異世界に転移してしまう異世界ファンタジー。幼馴染のエルフ、失踪していた母との再会、翠の秘密、父の想いなどあるが、ショコラの可愛らしさと強さが本作の一番の魅力ではないかと。翠に常に寄り添ってきた彼の存在の偉大さには幼馴染も霞むとは言いすぎか(笑)。異世界といえばのキャラが襲来する次巻が楽しみ。2024/03/27
尚侍
6
かれこれ9年ぶりの藤原先生の新作と言うことでものすごく楽しみにしていたのですが、この間に先生に一体なにがあったんだろうと逆に心配になってしまう内容でした。良く言えばノンストレス、悪く言えば衣食住すべてが整っただけでなくかわいい彼女と相棒まで揃っての異世界転移のどこに面白さを見出せばいいのか、私にはわかりませんでした。こういう作品でなければ読者には届かないということで描かれているのだと信じたいですが、個人的にはかつての藤原先生の作風の方が好きです。2024/04/03
藤崎
4
父親を事故で亡くし、残された愛犬と二人きりとなった主人公が異世界転移することで始まる、家族のお話。ええ、故人の手紙ネタもばっちりです・・・やっぱ卑怯ですよねこれ絶対泣くわ。後犬が可愛い。まさに癒し。そしてテンプレ展開こそ地力の差が出ると思いますが「異世界転移して、チートスキル使って、スローライフを」なんて幾度となく見たような展開でありながら、ここにしかない魅力があって素晴らしい。これはそれこそ地力の、つまり登場人物のこれまでの因果をきちんと固めているからこそ出来ることだと思うので、この先もとても楽しみです2024/03/17
むさ
1
やっぱり藤原祐先生の家族もの、大正解だったな。 あとがきで話されてる方針もまさに思うところなので安心感しかない。 物語としてはここからといったところなので続き楽しみ!2024/04/01