内容説明
契約した精霊の力を借り、人々を脅かす悪と戦う「精霊師」。その育成機関であるユートレア学院2年生のローク・アレアスは、学年次席の実力を持ちながら未だ一度も契約精霊を出しておらず、「真の実力を隠している」と学院中の注目と評価を集めていた。しかし、当のロークはというと――
「なぜ契約精霊を出さないかって? いない(・・・)からだよっ!」
彼の強さは唯一契約可能な微精霊を駆使した剣術や体術をひたすら鍛えた末に得たものであり、実はいつも死なないために必死に戦っていて……!?
そんな中、危険度が高い《ルナの遺跡》の探索メンバーに選ばれ……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
32
精霊師は契約精霊と共に高め合っていく世界で何故か精霊と契約してもらえないローク。必死の努力と師匠の教えで次席まで上り詰めたにも関わらず、周囲からは契約精霊を隠しているのでは…と疑われるという概ねタイトル通りなのですが、いうほどいつも本気を出しているかというと微妙かなと。ですが、コメディとしてもバトルものとしても楽しめました。ただ、戦闘描写がかなり細かいのでそこは好みが分かれそうかも?2024/03/26
よっち
27
契約精霊の力を借りて悪と戦う精霊師。その育成機関ユートレア学院で学年次席の実力を持ちながら未だ一度も契約精霊を出していない2年生ロークを巡る逆勘違い無双ファンタジー。ロークは契約精霊を出さないんじゃないのではなくいないだけ。その強さは唯一契約可能な微精霊を駆使した剣術や体術を鍛えた末に得たものなのに真の実力を隠していると誤解されて、実はいつも死なないために必死に戦う彼が、大精霊演武祭や遺跡探索メンバーに選ばれてしまう展開で、毎回ギリギリでも持てる力をフル活用して切り抜ける彼の今後が楽しみな新シリーズです。2024/03/24
真白優樹
13
精霊と契約し悪と戦う精霊師を育成する学園で、何故か精霊と契約できなかった少年が、自分に出来る戦い方で戦い抜く物語。―――配られた手札で戦い抜け、死線のその先へ。 大前提となる力を持たぬからこそ、多彩な戦い方で必死に闘う事で誤解を集めていく物語であり、時にドタバタもありつつも緻密な戦闘描写が魅力となる物語である。精霊が何故か来てくれない、その状況はいつか変えられるのか。良いも悪いも色々な意味で注目を集めていく中、少年は生き残ることはできるのだろうか。 次巻も須らく期待であるべし。2024/04/01
水無月冬弥
4
俺TUEEEな作品が多い中、一風変わった作品。いや、主人公が弱いわけではないんですが、大火力が基本の世界で、技術や戦術でギリギリで勝利していくロークの活躍は心地いいですね、本人は生きた心地がしないでしょうけど2024/04/18
久利大也
4
契約精霊がいないからこその多彩な戦い方が面白かったです。 普通は契約精霊を出さないなんてことないので(そりゃ精霊師なんだからw)、底知れないと評価されるのもナメてるんかと因縁つけられるのも納得感があって良い。 カッコつけが本当になるの好きなんですよ〜2024/03/30