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内容説明
日本の道はかくも変転した! 律令国家が作った古代の直線道。藤原仲麻呂の逃亡ルートとは。耕やされ、家が建ち、削られていく京都の大路。34回にわたった後白河法皇の熊野詣。京鎌倉往還の旅人が見た尾張の農村風景――。面白エピソード満載の、「道」から読む日本史。
日本で道が舗装されたのは、一部の例外を除き近代以後であった。日本の道は歴史的に見て際立った特徴を有していた。
とりわけ注意したいのは、近世以前の日本では、人々は基本的に草鞋を履いて道を歩いたこと。しかも馬さえその例外ではなかった。大雑把に表現すれば、常に馬車が行き来した旧大陸世界の道や、その延長にあった新大陸世界の道と大きく異なり、草鞋による歩行が中心であったことが、道のあり方に強く関わってきた。
目次
はじめに
第1章 全国に張り巡らされた古代ハイウエー
1 発掘で見えてきた古代の直線官道
2 古代の道を歩く人々
3 騎馬が行き交った行軍の道
第2章 細くなり、曲がりくねっていく中世の道
1 中国の都を模した古代街路
2 大路をは家々が占拠、田畑と化し細い道に
3 防衛を意識した近世城下町の街路
第3章 あえて難所を残した江戸幕府
1 貴人も庶民も列をなした参詣路
2 物資を運んだ道
3 江戸時代の街道風景
第4章 日本では馬も草鞋を履いていた--外国人が見た日本の道
1 パークスが報告した道路事情
2 わずか五十年で整備された近代道路網
3 道と街に変化をもたらした鉄道
おわりに
参考文献
感想・レビュー
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Teo
げそげそ