日経プレミアシリーズ<br> 道と日本史

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日経プレミアシリーズ
道と日本史

  • 著者名:金田章裕【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 日経BP(2024/03発売)
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  • ISBN:9784296119837

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内容説明

日本の道はかくも変転した! 律令国家が作った古代の直線道。藤原仲麻呂の逃亡ルートとは。耕やされ、家が建ち、削られていく京都の大路。34回にわたった後白河法皇の熊野詣。京鎌倉往還の旅人が見た尾張の農村風景――。面白エピソード満載の、「道」から読む日本史。  
                                                                                                       日本で道が舗装されたのは、一部の例外を除き近代以後であった。日本の道は歴史的に見て際立った特徴を有していた。
とりわけ注意したいのは、近世以前の日本では、人々は基本的に草鞋を履いて道を歩いたこと。しかも馬さえその例外ではなかった。大雑把に表現すれば、常に馬車が行き来した旧大陸世界の道や、その延長にあった新大陸世界の道と大きく異なり、草鞋による歩行が中心であったことが、道のあり方に強く関わってきた。

目次

はじめに
第1章 全国に張り巡らされた古代ハイウエー
  1 発掘で見えてきた古代の直線官道
  2 古代の道を歩く人々
  3 騎馬が行き交った行軍の道
第2章 細くなり、曲がりくねっていく中世の道
  1 中国の都を模した古代街路
  2 大路をは家々が占拠、田畑と化し細い道に
  3 防衛を意識した近世城下町の街路
第3章 あえて難所を残した江戸幕府
  1 貴人も庶民も列をなした参詣路
  2 物資を運んだ道
  3 江戸時代の街道風景
第4章 日本では馬も草鞋を履いていた--外国人が見た日本の道
  1 パークスが報告した道路事情
  2 わずか五十年で整備された近代道路網
  3 道と街に変化をもたらした鉄道
おわりに
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

32
2024年刊。古代から近代迄の道の歴史。多くの事例や古地図を引用。オタク的こだわりもあって少し難しい。以下自分用メモ。⚫︎律令制下で整備された幹線道路は直線が多く幅も10m以上。維持管理が難しいのは当然で、徐々に狭くなっていく⚫︎平安京は応仁の乱後には市街が全体の2割程に縮減。幅24〜36mあった主要道も様々な蚕食を受け、耕地や宅地の中の細道になった部分も多い⚫︎中世の車道(牛車用)は少なかった。山がちな地形と多雨が原因だろう。元寇の失敗は車両が使えなかったため、という説(他書で読んだ)は説得力がある。2025/07/27

ja^2

6
古代の道路は直線で広幅員だったというが、本当だろうか。それはすなわち現代で言う高規格道路ということになる。▼地形の起伏の激しい我が国で、そんな道路を作ろうとすれば莫大な費用がかかるはずだ。だが、古代の国家にそんな経済力や労働力があったのだろうか?不思議だ。▼それはさておき、もう少し時々の道路が、その時代の歴史にどういう役割を果たしたか、どのような影響を与えたのかを読めると期待したのだが、それらはほとんど叶わなかった。▼あと地図や図版が少なすぎること、地図等があっても説明が不親切なことに苦言を呈したい。2024/08/29

乱読家 護る会支持!

6
史書によれば、都と主要都市の食糧を運搬するために朝廷が整備した官道から道の歴史は始まる。 官道の幅は6メートルから12メートル。 現代日本の道は、自動車が走ることを前提に造られているが、それ以前は草鞋を履いた人間の通行の為の道であり、馬も草鞋を履かせていたそうだ。 8月の尼崎サマセミで西国街道について発表予定なので、話すネタが少し膨らんだ(と思う)。2024/05/23

日条左半次

4
古代に整備された真っすぐで広い官道が中世になって細く曲がりくねっていくということなど、なかなか興味深いところも多々あったが、一般向けに書かれてはいるものの、内容はかなり学術的で史料の記載も多く、読んでいて疲れるのは否めなかった。地図が添付されているところもあるが全体的に少なめで、地名などの知識や土地勘が乏しいと理解がしづらいように思えた。2024/10/25

shonborism

3
古代から近現代まで、道がどのように作られていたかを追う。古代の広く真っ直ぐな道と江戸時代の五街道のように、中央政権の力が強いほど道はしっかりと。京都などは土地勘もあり分かるが、ある程度背景知識がないと読みづらいかも。2024/04/29

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