内容説明
出生の秘密をかかえる青年は、自らの体から芳香が漂い、競争心を燃やし調香に熱心な宮とともに、薫中将、匂宮と呼ばれていました。源氏亡き後の新たな恋物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
44
紫の結びは読み終わったのでこちらも。紫の結びがどうしようもない源氏と、どうしようもなく彼にひかれていく女たちの悲哀だったとしたら。こちらはあと一歩の勇気が出せないぐずぐずの草食男子とネガティブエンジンで宇治川を逆行できそうなこじらせ女子のラブコメでした!もしかしたらこちらの方が感情移入できちゃうのかも。わかる、わかるけどさ!と自分の事を棚に上げてあーだこーだ言いたくなっちゃう感じです。老文学少女に聞いたら「源氏物語はそのもの全体が滅びの予感と自己否定に満ちたものよ」だそうで。まだまだ修行が足りませんでした2017/05/31
ユウユウ
42
『あさきゆめみし』とむかーし読んだ誰が描いたかもわからない『マンガ源氏物語』が、頭の中でごちゃまぜになりながら。宇治十帖は湿っぽくてあまり好きではないのですが、ついつい引き込まれてしまいます。2017/10/12
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
42
宇治十帖の始まりの巻♪紫の結びを読んだあとだと匂宮の残念さもろ分かり。昔は紫の上を「ばば」とよんで可愛かったのに。薫の君はこだわりすぎるところが光源氏にも柏木にも似ていて同じことが繰り返されるのでは・・。華やかな場面と一夫多妻制の苦悩は断ち切れないようだ。2017/09/07
Norico
22
匂宮と薫の宇治十帖。このあたりまで読めたのは初めて。段々と平安の男たちの女々しさにも慣れてきたような気が(笑)しかし源氏も薫も好きな人の身代わりを求めるのってどうなのか?身代わりの立場の女性としたら、たまったもんじゃないな2019/05/01
わむう
18
宇治十帖に入りました。光源氏の次世代の恋模様。薫が浮舟を見つけるところで最終巻に続く。2018/07/23