俺はあざといを許さない（２）

著者名：雁木万里【著】

講談社（2024/03発売）

• ISBN：9784065349564

内容説明

あざとい女に超厳しい男子高生・橋本令児と、
そんな令児に一途な薬師寺みかげ。
ある日みかげのクラスにやって来た転校生のゆりは、
さっそく令児に猛アタック！？
さらにみかげのもう一人のライバル・白木とゆりとの間にも
何か因縁があるようで…！？

こじれにこじれる恋愛心理戦、ますますヒートアップ！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[歩月るな]

波乱の三連休へ、混迷極めるストラテジックラブコメの折り返し。女を良く知るが故に女嫌いの令児は、それでも彼をよく見ている子たちに好かれるべくして好かれている。理由もなく異性を嫌いになる訳もない、家族と家族が交わる瞬間こそ人生交差点と言える。そして彼そっちのけで女女の関係が絡まり解けていく表と裏の話の筋立てが、一つに纏まりオチに持っていくコメディの呼吸が、シリアスとの緩急と妙に綾なしている様は見事である。人生設計段階から触れられていた犬好きであるという事と、犬のフンが繋いだ伏線回収も感動的ですらある。そして…

2024/11/19