内容説明
東日本大震災での原発事故で全町避難を余儀なくされた双葉町の元町長・井戸川克隆。故郷を壊す国策にひとり抗う男の闘いを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
16
元毎日新聞記者で、長年原発の調査報道をしてこられた日野行介さんが、元双葉町長長でいまも理不尽な国や県、東電のやり方に対して裁判などで闘争を続ける井戸川克隆さんを取材した一冊。井戸川さんと双葉町町民有志が避難先の埼玉県加須市で毎月開催している役員会(双中協)での活動が主として描かれているが、井戸川さんの使命感や闘志がなかなか双中協の面々に継承されない様子や、同じ反原発の人間同士でも主張の違いから団結できなかったりするさまが生々しく、人権を守る闘争の難しさを痛感した。日野さんと井戸川さんの友情を感じる本だ。2024/03/17
norio sasada
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https://note.com/norio0923/n/n8690dd526394 https://norio0923.hatenablog.com/entry/2025/04/29/221454?_gl=1*1vme0pe*_gcl_au*MjA3NjQ2MTE1Ny4xNzQ0ODg5NjYz2025/03/17