内容説明
「あれはイズナ使いだ…」
憑き物を操る見鬼に仕掛けられた現代の呪術戦。
首塚で行われていた
驚愕の儀式とは?
――表題作「首塚の呪術師」より
異形・あやかしの類は人の強い想いに魅かれてやって来る。
想いこそが心霊現象や、念の異形といったものを生み出すのだとも言える。
・飲み会の写真で背後に写る生霊は自分を執拗に付け回しているネットストーカーの男で…「青い男」
・ある事故に遭遇してから視えるようになった女子高生が通学バス内で体験した恐怖…「紐」
・人間によって住み慣れた場所を突然追われたあやかし達の怒り…「井戸と楠」
・将門の首塚で祭壇を組み、怪しげな呪術を行う男。
男に目を付けられた著者は旧友を使い魔にされ、壮絶な呪術戦を仕掛けられる…「首塚の呪術師」
など、現代に息づく呪いと神秘の怪異譚全22話収録。
著者自身の戦慄〈魔〉体験!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
28
なかなか読み応えがあった。SNSサイトを通じて呪ったり生霊が出てきたり。便利なような嫌なような💦2024/03/15
eyemu
12
生半可に強い力を持ってると、奢りなのか?その力を悪い方向に使おうとする人間って、いろんな分野で存在してるだな。・・・と、思わずにいられませんでした。 強力な力が自分に力を貸してくれるなんて烏滸がましいし、なんで自分がどうにかできるとか思うんだろうな。 そして途中まで上手くいく(例えば信望者ができて、そこから儲けることができる)とか、なんでなんだろう。 ただ、この将門様の首塚はいつか参拝してみたい。 ・・・と、前から思ってはいるんだが、きっとまだその時期ではないのかなと、タイミングを逃しておる。2024/04/04
せせらぎ
4
平将門公首塚の前で出会った彼はイヅナ使い!?友達も彼に夢中でこれからどうなっちゃうの〜?という怖い話。宗教施設内でカルト勧誘はよくある話ですが迷惑この上ないので滅んで欲しいです。今年の夏行った首塚、写真もめっちゃ撮ったし清々しい感じでしたけどねぇ‥首塚は胡座かいたイケおじに見えないこともないし、おっちゃんまた来るで〜って感じだったけどなぁ‥祟りなんてなーいさー(多分) デジタルと霊は親和性高いなんて話もありますが、現代怪談にSNSとネットは憑き物ですね、イヅナ使いだけに。全体的に作者のオカルトエッセイ。2024/11/12
七澤
2
ことが起こって、退けて、対策して、返しての成り行きが映画みてるような気持ちになりました!おもしろかった〜!2025/03/27