マンガワンコミックス ようこそ！FACT(東京S区第二支部)へ（２）

著者名：魚豊【著】

小学館（2024/03発売）

• ISBN：9784098531578

内容説明

片思いの先でたどり着いたのは、”陰謀論”

恋路の中で覚えた違和感。
「あの子は俺とイイ感じだったはずじゃーーー」
疑念が疑念を呼び、
やがて世界そのものを疑うようになっていく。
『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が問いかける、
「嘘」と「真実」の物語―――！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[キムトモ]

妄想、陰謀論に振り回される男子の展開…(ノ-_-)ノ~┻━┻派手な続き期待ですね🫵

2024/03/14

[Y2K☮]

冷蔵倉庫のアルバイトは世の中に欠かせない大事な仕事だと思う。誰かがやらないと社会が回らない。給料が安いからダメだ負け組だというのなら、非正規雇用の書店員だって何年続けても最低時給だ。だが私は飯山や平子に引け目など感じない。ただ生きる場所が異なるだけ。興味もない。だからこそふたりが取り組んでいることを否定しない。感情的に否定したいものを正当に否定できる根拠を無理にでも即席に捻り出すのが、陰謀論の特色のひとつだと思っている。渡辺は本屋で「ブルシット・ジョブ」を買うといい。佐々涼子のノンフィクションも勧めたい。

2024/10/03

[ミキ]

陰謀論にハマるまでが自然すぎてコワイ。主人公はちゃんと救われるのか？

2024/07/11

[空のかなた]

「陰謀」と「陰謀論」の違い、闇の組織やプロビデンスの目、クライシスアクター？に敵対する「FACT」の活動を渡辺君に諭す展開に戸惑うばかり。主人公渡辺君の眼を見て諭すFACTのセンセイの言葉「君は選ばれしもの、救世主だ」は信じていいのか？？飯山さんの手の傷があっという間に治ったシーンが妙に気にかかる。飯山さんにとって「取材に協力してくれた中の1人」と気づいた瞬間に、渡辺君の中の何かが大きく壊れてしまったのか、人生にも未来にも何もないのだと膝をつく。今が辛いなら、それは強くなれというシグナル、は印象的な言葉。

2024/06/14

[ユーユーテイン]

渡辺は、最初は陰謀論を怪しいと疑ってかかるが、自分に不利なことを次々突きつけられる現実を、彼の身になって解釈してくれる「先生」に惹きつけられ陰謀論にはまっていく。よくもまあ、ああ言えばこう言う我田引水の理屈がつけられるものだと感心もするが、理屈があるだけにすがってしまう人がいるのも理解できる。相手を決して否定しない「先生」の態度も、渡辺にはすがりたいものだったろう。陰謀論の思い込みの塊となった渡辺の話を聞く飯山、平子は稀に見るいい人。誰もが話を聞いてくれる人を求め、聞いてもらうことで満足する。

2025/02/23