小学館クリエイティブ<br> つまらない夜に取り残されそうで

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小学館クリエイティブ
つまらない夜に取り残されそうで

  • 著者名:嘉島唯【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 小学館(2024/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778036287

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内容説明

大人気ライター、待望のデビュー作。

「ずっと子供のままでいたいと思ってた」
そう言って、きみは向こう側に行った―

グループのなかで自分だけ結婚できない女子、女友達が結婚したのを機にマッチングアプリを始めるもうまくいかない刺激をとるか、安定をとるか。

「面白い仕事のためなら、生活や人間性は捨てなくてはいけない?」
安定したら面白くなるなんて、その人がつまらない人間だったにすぎないのだ。

いつまでも子どもの私を置いて君は「大人」になっていく。
結婚、育児、安定…社会のレールに乗り損ねたわたしたちに“人権”はあるのか。
SNSで他の家庭の幸せそうな投稿を見て鬱々とする独身アラサー男子、会社からドロップアウトした20代女子…都会に生きる男女のリアルすぎる短篇集がここに。

【章立て】
第一篇「恋と友情」
きみも「卒業」してしまうのか/アラサー、恋人ができない、わからない/「恋人未満」が決まった夜…etc.
第二篇「東京」
匿名性をくれる街、東京/「面白いヤツ」になりたかった/「オタク」をこじらせて…etc.
第三篇「労働と自立」
お前はつまらない男にひっかかって、この業界から消える/女子大生からの説教/20代前半、生きづらかったのは、何故…etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

漆虎太郎

12
小説とエッセイが交錯、変化の速い現代社会で自分の生き方にもがく不器用な若者の心情が愛おしく感じた1冊だった。何者かになりたいけれど、勇気も自信もその手がかりすらなくて、ただ唯一現状を否定することだけが自分らしさを保つ方法と錯覚していた若い頃、中身のない自分に気づきたくなくて、作者と同じように徹夜で仕事ばかりして、酒を煽っては人とは違う夢を語る自分に酔う夜を重ねていました。でも満たされなくて焦りと孤独にまみれ、まさにタイトルの「つまらない夜に取り残されそう」の心境でした。でも大丈夫、必ず自分にたどり着くから2024/04/06

さけ!

3
☆☆ んー、エッセイとフィクションが混ざっているらしいですが、視点が、人がころころ変わってどういう読み方をすればいいのかむずかしかったな。青春こじらせ、でも都会的でそれなりに出会えて恋愛未満を楽しんで、みたいなのも田舎者からすれば自慢みたいだけど、それでここじゃない、こんなはずないって焦っているのはなんだかなあと思いました2024/05/30

ゆあ

3
エッセイとフィクションが混ぜ込まれた短編集。自分と他人を比べてしまったり、自分にはいったい何があるのかと悩む。私の中にあるそういう感情が言語化されていてグサグサ刺さった。就職、結婚、人間関係、全部自分で選んできたのに、これでよかったのか悩むし、もっと違う未来があったんじゃないかと不安になる。20代や30代で感じるモヤモヤとした感情、私だけじゃないんだとなんだか安心もできた。今の自分に寄り添ってくれるような1冊でした。ただ2箇所くらい同じ文章が連続していたのだけどういった意図だったのか気になる...。2024/05/08

un

1
雨宮まみの文章を水でのばしたような雰囲気。テーマは面白いのに、この人らしさとか、生々しさが感じられないまま読み終わってしまった。表層の泡だけすくってるような……ジェラシーくるみよりは踏み込んでるような気もするけど、二度読むような内容ではないかなあ。読みやすくはあるのに、なんでだろう?結局安全なところから作者が下りてこないまま書いてるから…?2024/07/30

みぃ

0
★★☆☆☆ 若いなぁ。。。2024/06/13

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