岩波文庫<br> サラゴサ手稿(上)

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岩波文庫
サラゴサ手稿(上)

  • 著者名:ヤン・ポトツキ/畑浩一郎
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 岩波書店(2024/02発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
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  • ISBN:9784003751336

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内容説明

ポーランドの大貴族ポトツキ(一七六一―一八一五)が仏語で著した大伽藍のような小説.フェリペ五世治下,シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソの六十一日間の手記によって,彼が出会った謎めいた人々とその数奇な運命が語られる.作者没後,原稿が四散し,二十一世紀に全容が復元された幻の長篇,初の全訳.(全三冊)

目次

主要登場人物
前書き
第一デカメロン
第一日
カッサール=ゴメレス城の物語
第二日
悪魔つきパチェコの物語
第三日
アルフォンソ・バン・ウォルデンの物語
ラヴェンナのトリヴルツィオの物語
フェラーラのランドルフォの物語
第四日
第五日
ゾトの物語
第六日
ゾトの物語のつづき
第七日
ゾトの物語のつづき
第八日
パチェコの話
第九日
カバラ学者の物語
第十日
チボー・ド・ラ・ジャッキエールの物語
暗黒城の可憐なダリオレットの物語
第二デカメロン
第十一日
リュキアのメニッポスの物語
哲学者アテナゴラスの物語
第十二日
ジプシーの族長パンデソウナの物語
ジュリオ・ロマティとモンテ・サレルノ公女の物語
第十三日
パンデソウナの物語のつづき
ジュリオ・ロマティの物語のつづき
モンテ・サレルノ公女の物語
第十四日
レベッカの物語
第十五日
ジプシーの族長の物語のつづき
マリア・デ・トーレスの物語
第十六日
ジプシーの族長の物語のつづき
マリア・デ・トーレスの物語のつづき
第十七日
マリア・デ・トーレスの物語のつづき
第十八日
ジプシーの族長の物語のつづき
ペンナ・ベレス伯爵の物語
第十九日
ジプシーの族長の物語のつづき
第二十日
ジプシーの族長の物語のつづき
訳 注
地 図
訳者解説1[ヤン・ポトツキの生涯]
ヤン・ポトツキ略年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

111
岩波文庫の新刊3冊で出版されたということで読み始めました。スペインのマドリッドまで行こうとしている人物が様々な出来事に会うということで毎日の出来事が書かれています。ただその物語が入れ子のような感じになっていてどんどんかかわる人物などが登場して込み入ってきます。最初に第一デカメロンと銘打っていてその後毎日の話が出てきます。千夜一夜物語のような感じもするのですがとりあえず3巻全部を読みとおそうと思っています。2023/11/20

のっち♬

106
ワロン人衛兵隊長の任を拝命すべくマドリードへ赴くアルフォンソはシエラ・モレナの山中で不思議な体験をする。登場する謎めいた人たちが自らの数奇な出自を次々と語る入れ子構造。発端にして最も妖しげなイスラム教徒姉妹、悪魔つき男、盗賊の頭、カバラ学者兄妹、どの話も幻惑的で奇想天外な話術が光り、一人あたりも進行と共に長尺化する。好奇心を燃やすアルフォンソには旅行癖の強い著者の影を感じる。後半は専らジプシーの族長の話で、巻き込まれる形で度々扮装しては窮地に追いやられるという盗賊に負けず劣らずのピカレスクテイストを発揮。2025/01/07

syaori

83
舞台はスペイン、フェリペ五世の時代。盗賊や幽霊が跋扈する山中に踏み入った若き軍人アルフォンソの前に母方の従姉妹を名乗るムーア人の美女たちや山賊、カバラ学者などが現れて自身の体験を語ります。それはイスラームの隠し財宝、六枚羽の双子の天使、新大陸の副王と一つの幻想から次の幻想へと目くるめく続いていって幻惑され魅了されずにはいられません。アルフォンソにふりかかるのは母方の一族の試練か悪魔の誘惑か。また徳を据える「確固とした原理」とは何なのか。男と女、生者と死者が奇妙に入れ替るジプシーの族長の物語を追って次巻へ。2023/02/24

藤月はな(灯れ松明の火)

80
幻想小説の一翼として知られる小説が岩波文庫で刊行!岩波文庫の様々なジャンルを許す内包力は本当に有難い!お陰様で面白い本に出会えるからね!さてカトリックの騎士が旅で知り合った人々から物語を聞かされるという入れ子細工のような物語だが、どれも面白く、『千夜一夜物語』のスルタンと同じく、「続きは?」と訊きたくなる位。閨を仄めかした表現もあって中々、エロティック。恋人同士である従兄妹の為に女装して嫁入りするも男とバレる事に怯えるアバドロ。大丈夫だ、アバトロ。今だと男とバレてもBL展開になるから!←どこがじゃ(笑)2022/11/19

HANA

80
読んでいる間中、迷宮に誘われその中をひたすら彷徨する心地がする。基本的な骨子はマドリッドに向かう騎士の遍歴だが、その道中のほとんどが他者による話を聞くことによって成り立っているという千夜一夜を思わせる構成。さらには語り手がイスラムの美女姉妹から悪魔憑き、山賊、カバリストとその妹、ジプシーと次々に移り変わり、話自体も有機的な繋がりを持つかと思うと中途半端に終わるのもありと、常にこちらは幻惑されっぱなしであった。以前から完訳を期待されていたのだが、実際読むと物語の迷宮という大伽藍に目がくらむような本でした。2022/10/02

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