無縁老人 高齢者福祉の最前線

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無縁老人 高齢者福祉の最前線

  • 著者名:石井光太【著】
  • 価格 ¥2,039(本体¥1,854)
  • 潮出版社(2024/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784267024191

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内容説明

今の日本では、〝無縁高齢化?とも呼ぶべき状況が起きている――!
高齢者たちはどんな経緯で社会から切り離されたのか―

誰もが最後にたどり着く高齢者福祉の“未来”を救え。

刑務所が終の住処   介護虐待   老齢LGBTQ
名もなき墓碑   日雇い老人の街  高度成長の闇
自殺者ゼロの取り組み   長寿日本一の村

世界一の高齢化大国“ニッポン”の行く末をノンフィクションの革命児が徹底取材!


第一章 黒い黄昏
刑務所という終の棲家―累犯者
暴力化する介護―高齢者虐待
腐朽する肉体―孤独死

第二章 過ぎし日の記憶
海の怪物との戦記―捕鯨
黒いダイヤの孤島―炭鉱

第三章 日本最大のドヤ街の今
ドヤ街の盛衰
命の牙城―LGBTQ高齢者介護
名のない墓碑―葬儀

第四章 忘れられた日本人
隔離と爆撃―ハンセン病
闇に花を咲かせる―ハンセン病
祖国は幻か―中国残留日本人

第五章 高齢者大国の桃源郷へ
死の淵の傾聴―自殺
もう一つの実家―介護
村はなぜ、女性長寿日本なのか―寿命

世界最大の高齢化大国に生きている私たちは、
もう高齢者の身に起きている現実に背を向ける余裕はないはずだ。
まだ目をそらして問題を先送りにするのか、
今こそ目を見開いて未来を変えていくのか。
日本の将来は、読者一人ひとりの決断にかかっているのだ。(著者)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

68
この著書とは直接関係ないかもしれませんが、ひと頃、長寿大国ニッポンと囃していましたが、国はそこに生まれる問題は、国民任せです。誰もが望んでいた環境にいるわけではなく、むしろ、意図しない環境にいることの方が大半だと思います。著書は大半を福祉に置いているように感じます。そこに根本の問題があると警鐘をならしています。2024/08/04

きみたけ

68
著者は、ノンフィクションを中心に小説や児童書など幅広く執筆活動を行っている石井光太氏。主な著書に「漂流児童」「遺体」「世界と比べてわかる日本の貧困のリアル」などがある。「無縁高齢化」とも呼ぶべき世界一の高齢化大国ニッポンの行く末を徹底取材した一冊。「刑務所が終の住処」 「介護虐待 」「老齢LGBTQ」「名もなき墓碑 」「日雇い老人の街 」と言った石井氏独自の視点から切り込み、「自殺者ゼロの取り組み 」「長寿日本一の村」で今後のあり方を投げかけています。2024/06/29

nyaoko

63
石井さんの取材力の強さにはいつも唸っておりますが、今回のルポも本当に読み応えがあって、食い入るように読みました。ハンセン病の方の取材は泣けましたので、若い世代の方々に沢山読んで知って欲しいと思います。2024/08/15

きょん

51
刑務所を出たり入ったりを繰り返す高齢者。ドヤ街にいる高齢者など、さまざまな場所を著者は訪ねて当事者から話を聞く。孤独死が増えている現実、厳しい環境に置かれた高齢者たちの生活はこの先も続くが、少しでも生きる楽しみや居場所が見つかるといい。2024/07/08

つちのこ

50
刑務所、孤独死、孤島、ドヤ街、LGBTQ、ハンセン病療養所、中国残留孤児など、無縁老人の置かれた現状を多方面から検証している。バイタリティー溢れる取材力には感心する。老人たちの証言では、無縁となるべきいきさつが若い頃から形成されていたことが共通項として浮かび上がる。そこには精神疾患や差別をきっかけに弱者としての烙印を押され、もがき苦しむ理不尽な背景がある。終章の富山モデルのデイサービスの事例は、無理のない人間関係を構築することで、利用者に居心地のよい場を提供している。民間主導ではなく行政も見習ってほしい。2024/09/13

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