江戸の大普請 徳川都市計画の詩学

個数:1
紙書籍版価格
¥1,056
  • 電子書籍
  • Reader

江戸の大普請 徳川都市計画の詩学

  • ISBN:9784062924467

ファイル: /

内容説明

1603年の開幕の頃、江戸は、東の卑小な要塞でした。徳川家は、雅都・京師に負けない町をつくろうと考えた。東の比叡山「東叡山」こと寛永寺、東の琵琶湖「不忍池」、清水寺を真似た「清水堂」、三十三間堂、大仏などを次々とつくり、江戸の威厳を創出しようとしたのです。そのほか様々な施設が、次々と江戸に配置されていきます。本書は、江戸の風景を再現し、そこにこめられた意味を読み解きます。江戸散策ガイドにもなります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

9
大都市江戸のまちづくり。 『帝都物語』荒俣宏的に、博物学的興味で読んでしまう。 作者は英国出身で、視覚文化の側面から、江戸を捉えてきた人。 五つの町・区画のスケッチは短いながら、学者らしく、細かな例を上げていく。 大普請の主導者は、もちろんお上なのだが、都市計画は図面通りに育たないもので、人々の動きが、予定を変えていく。 まちは、それ自体物語となり。人々の物語と絡み合っていくし、後の世の人が、新たに物語を編む。 本書は、スクリーチの編む江戸。2022/12/29

天婦羅★三杯酢

1
美術史家が語る江戸論。タイトルから連想して、建築や土木について語るのかという気がしたが、実際には為政者や文人たちがいかなる意味を武蔵の一漁村だった江戸に付けていったのか、という話である。にしても、色々「え?そうだったの!」という事項が多く、所謂江戸趣味な人間なら、蘊蓄の蓄積に持って来いの内容でもあろう。特に江戸が京都を模して、寺社仏閣を中心として色々「京にあったもの」を作ったと言う話と、しかしそんなエピゴーネンから抜けるために、京にはない”何か”を活用した様などを解く論攷はおもしろかった。2021/01/24

1
東京に住んでいる間に江戸のこと知ろうと思って読んだ.中学校とかまでの歴史では,江戸時代が始まりました,で終わる所が,いかに大変で,面白いものかわかった.歴史,地理,宗教を合わせて,街歩きをしたい.2018/05/19

狐(beta)

1
すごく面白い。今の東京をより楽しめる一冊2018/04/05

Masanori Nagayama

0
吉原までの道行にここまで意味を見出すとは。2021/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12220675
  • ご注意事項