内容説明
レグタリア帝国の第七皇女ヴィルジニアには前世の記憶がある。姉ばかりを贔屓する両親のもとに生まれ、「幸せな家庭」に憧れたまま一生を終えた異世界での記憶。
後悔とともに転生したヴィルジニアだったが、今世では父から溺愛される毎日。戸惑いながらも今度こそ幸せになることを決意する!
その第一歩として六人の兄と仲良くなりたいと考えるが、異なる妃たちから生まれた彼らの関係は複雑な様子。ヴィルジニアも容易に関わることはできない……。
しかし、簡単には諦められないヴィルジニア。幼女という立場を使い部屋に押しかけ、抱っこを願い、お菓子を食べさせてもらい……と積極的に関わっていく!
そうして一緒に過ごすうちに、不仲に見えた兄たちが実はお互いを思いやり、ヴィルジニアのことも大切に思っているとわかり……?
末っ子皇女の愛され異世界生活スタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
10
前世で毒親に育てられた記憶を持つ第七皇女ヴィルジニアことニア。今世では父皇帝に溺愛される日々を過ごすのだが、六人の異母兄たちと仲良くなろうと奮闘する異世界転生ファンタジー。複雑な関係だが、実は互いに思い合っている兄たちに甘えるニアの可愛らしさよ。前世のしっかり者と現在の幼女がせめぎ合う様も興味深い。父の溺愛っぷりには若干引いてしまったが、彼女の母との悲話を考えると頷ける。保護したフクロウのシエルを巡る一件はニアを成長させるのだが、彼女が望む幸せな結婚には父と兄たちが大きな障害となりそうなのは気になった。2024/02/26
-
- 電子書籍
- 日本の国土と領土問題