無間繚乱

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無間繚乱

  • 著者名:秋山香乃【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 徳間書店(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 720pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198657635

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内容説明

第六十六代一条帝の辞世の句を、内覧並びに左大臣の藤原道長は『御堂関白記』に「露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ」と書き留め、帝に親しく仕えた権大納言藤原行成は「露の身の 風の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき」『権記』に記した。道長は歌の中の「君」は中宮彰子を指すのだと解したが、行成は皇后定子を呼んだ言葉だと確信をもって綴った。死ぬ間際に一条帝が呼びかけた「君」とは、誰なのか。関白内大臣藤原道隆の娘・定子と、時の権力者左大臣藤原道長の娘・彰子。ともに一条天皇の后として藤原氏の権力争いに翻弄されたふたりの女性を中心に展開される華麗なる平安絵巻。2024年NHK大河ドラマの世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

35
面白かったです。一条天皇に嫁いだ彰子と定子の視点からの愛と政治。平安時代ならではの艶やかさを感じつつも、当時ならではの運命も見ているようでした。2人の女性から流れる歴史物語に引き込まれました。娘という定めが切ないけれど、懸命に生きる姿が美しい。平安時代に惹かれるのは切なさの定めなのかもしれません。2024/04/24

mitubatigril

10
大河ドラマ関連になるのか?たまたまなのか?一条帝の皇后定子と中宮彰子が織りなすそれぞれの自我 定子は清少納言との関係性 彰子は紫式部との関係性などそれぞれの思った事をそれぞれが語る。 作品の表紙で少しファンタジー強めじゃないかと嫌な予感がしたけれど 定子と彰子両方を一冊の作品で感じられるならと思ったが 割りにファンタジー感無く しかし忠実でもないかもしれないけれど なかなかそうだったらような雰囲気を感じさせてくれた。これはこれで有りだと思った。2024/03/14

Yuri

10
私はもともと彰子さま寄りだったからか、幼くして帝に嫁ぎ、運命に翻弄される姿に触れると切なくなる。様々な権力や時代背景に翻弄されながらも少女らしくなく成長する姿は今の世では考えられない複雑さがある。一方の定子さまについても、自身の力の及ばないところで翻弄される様、愛されているはずの帝に対する複雑な思い、なんともままならまい思いになる。毎年大河ドラマに影響され過ぎている時代背景上、もう少し触れる部分があるかと期待していた清少納言と紫式部についてはさらりと撫でる程度だったので、ちょっと拍子抜けした。2024/03/03

だてこ

8
一条天皇に嫁いだ定子と彰子の物語。平安時代、男たちは権力を得るため、天皇の外戚になるために天皇に娘を嫁がせる。そこに娘たちの意思はない。けれど、その中でも自分に出きることをしようと懸命に生きた姿が描き出されていた。道長が超悪役だった(笑)権力って怖いね。2024/04/07

ときわ

8
大河ドラマはあまりに飛躍した創作に付き合いきれなくなってしまいもう見てない。だけどあれのおかげであの時代の小説が今までにないくらいたくさん出版されているのは嬉しい。私は秋山香乃さんは初読み。素晴らしく美しい表紙にうっとり。彰子様側、定子様側両方から書かれていてどちらも納得できる書き方なのが良かった。愛に生きた定子様。国のために生きた彰子様。二人の女性が確かにこの時代に生きていたと感じられた。2024/03/29

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