内容説明
第六十六代一条帝の辞世の句を、内覧並びに左大臣の藤原道長は『御堂関白記』に「露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ」と書き留め、帝に親しく仕えた権大納言藤原行成は「露の身の 風の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき」『権記』に記した。道長は歌の中の「君」は中宮彰子を指すのだと解したが、行成は皇后定子を呼んだ言葉だと確信をもって綴った。死ぬ間際に一条帝が呼びかけた「君」とは、誰なのか。関白内大臣藤原道隆の娘・定子と、時の権力者左大臣藤原道長の娘・彰子。ともに一条天皇の后として藤原氏の権力争いに翻弄されたふたりの女性を中心に展開される華麗なる平安絵巻。2024年NHK大河ドラマの世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
面白かったです。一条天皇に嫁いだ彰子と定子の視点からの愛と政治。平安時代ならではの艶やかさを感じつつも、当時ならではの運命も見ているようでした。2人の女性から流れる歴史物語に引き込まれました。娘という定めが切ないけれど、懸命に生きる姿が美しい。平安時代に惹かれるのは切なさの定めなのかもしれません。2024/04/24
イケメンつんちゃ
40
秋山香乃 まさに大河ドラマ 445ページの歴史絵巻 伊豆の踊り子 見て思わず感涙する三浦友和 単行本を読んでみました 飛龍十番勝負 第六十四弾 今回は 秋山香乃先生 いつもお世話になっておりますレビューさん 直にオススメして頂いた 星五つ作品 速攻で手配致しました 元祖キラキラネームの私 「光る君へ」 本当見ていたおかげで 助かります この人は三浦翔平 この人は高畑充希 この人は吉田羊 この人はファーストサマーウイカ あてていけばかなり楽勝 すらすらと「さとし」と読めます 値段は高いが良い味です 房総半島2025/04/24
manamuse
18
これは…まんま「あさきゆめみし」感。この時代に興味のない人には、何のことやらサッパリ?何を言っちゃってんの?ってなるだろうな。藤原定子と彰子って「ていし」と「しょうし」って習った気がするんだけど…思い込みだったのかしら?とにかく下らない風習に、バカみたいな政治…そう考えると日本って昔からクソだな〜。いや、雅な世界もあるけどさ…2024/11/13
宇宙猫
16
★★★★★ 一条天皇の二人の后の心の内を描いた物語。家族や女房に腹を立てたり、帝に思うところがあったり、それでも夫の気持ちを求めずにはいられない籠の鳥たち。けれど、帝自身も藤原と言う籠に囚われており、自分も帝を利用する立場でもあるため諦念が滲んでしまうことが切ない。定子が突然出家した心情的は理解し難いのだけど、それが納得いくように描かれているのも良かった。2024/08/06
にゃほまん
12
定子様は大河ドラマの高畑充希ちゃんの脳内イメージで読みました。定子様と彰子様。2人とも哀しい運命ですが真に強いのは彰子様の方かもしれない。そして道長!定子様も帝も同じ一族なのに、そこまでして自分の子孫を残したいんだね…恐ろしい。2024/06/04
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