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内容説明
本書は、世界史の5000年余りの大きな流れをつかむための本である。初心者でもとことん読みやすいように書かれているので、大人の学び直しのテキストとしても、大学受験の勉強をはじめる前の手引書としても、有益である。世界史の授業では「あれもこれも」と詰め込みすぎるため、うんざりした人も多いのではなかろうか。これに対し本書は、つぎの方針で書かれている。 ●(1)こまかい年号や名詞にとらわれない。 ●(2)各時代におおいに繁栄した「中心」といえるようなメジャーな国をおさえることに徹する。「中心」とは、たとえば古代ギリシア、ローマ帝国、秦・漢などの中国のおもな王朝、イスラムの帝国、ルネサンス以降のヨーロッパ(とくにイギリス)、そしてアメリカといった国・地域。 ●(3)これらの「中心」の移り変わりを追いかけていくと、世界史の大きな流れがみえてくる。 そして、「新しい繁栄の中心」は従来の「中心」の「となり」に移るという、いわば「となり・となり」の関係にあるとし、この視点で世界史をみわたすと、一つのつながった物語になるというのである。 『一気にわかる世界史』を改題の上、大幅に加筆・修正してわかりやすさ・読みやすさを追求した文庫版。作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏が、「世界史の本質をつかめる素晴らしい作品。『中心』の変遷から世界史を動的にとらえる秋田史観は、面白く、役に立つ」と絶賛している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
2
世界史って、細かい事を大量に覚えんとあかんハードな科目、と認識してました。なのでこの程度の軽さの文庫本で何か役に立つのかいな、と一信九疑ぐらいで読んでみた本書ですが、これ、役に立ちました。そうか歴史は流れを理解するのが大事なのね。で、その流れ解説は二百ページほどで終わって、終盤は考察する章です。歴史素人の私にはここがインパクト大でした。例えば「西ローマ帝国はなぜ滅びたのか」、昔習った教科では「ゲルマン民族が移動したから」ですましてたんですが、実は現代の各地で起きてる話と根が同じだったのね。目から鱗でした。2024/08/23
きゃべちゃん
1
流し読み2024/08/08