内容説明
カメラの選び方、被写体の選び方、写真技術の学び方、「ボケ」の功罪、ポートレートで重要なこと……。40歳から独学でプロになった写真家が書いた、自分の未来が変わる写真の撮り方。1枚でも写真を撮ったことのある人へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コンチャン
12
カメラマンになりたい、ということはどういうことなのかを対話形式でわかりやすく説明された一冊でした。スマホがあればだれでも写真が気軽に撮れる時代だからこそ、安直に考えがちな部分にしっかりメスを入れてくれてます。所々で笑いも含ませながら、退屈させない作りになっていたと思います。2024/02/15
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
10
▼著者はカメラマンに「こんな写真を撮って」と指示する立場のアートディレクターをしていたが、40歳を過ぎて写真家に立場を転じた人。▼この本は写真のテクニックを解説した実用書にはあらず、「写真」の良し悪しについて対話形式で書かれている小説のような本だ。▼「自分が好きなものは、好きなように撮って構わない」「技術は表現の中のほんの8%」だと語る。また「写真は文学だ」と述べ、小説など本を読むことの大切さを語る。▼「いい写真」とは何か、について深く掘り下げている。スマホで写真を撮るのが好きな貴方におすすめしたい。 2024/04/12
しょうご
5
コロナ禍での給付金で購入したカメラで写真を撮るのがどんどん楽しくなっています。 これからどのように楽しんでいけば良いのかの道筋を示してくれました。 タイトルは何とも逆説的です。 確かにわざわざ撮りたくないものを撮る必要はありません。 他人からの評価を気にすることなく、自分が撮りたいものを撮っていけば自然とそれは個性になるのだと感じました。 対談形式で書かれており、読み物としても面白かったです。2024/02/11
さもっか|ミステリー小説読書連続365日達成!
3
本格的に写真に向き合おうと思って読み始めた一冊。職業としているカメラマンと写真に興味を持ち始めた若者の、対話式で進められるストーリー。同じように写真を始めようとYouTubeなどでスキルを磨こうと思っている人に、根本から叩きのめされる最強のバイブルとなりました。2024/02/05
山下 賀久
0
中野のブックオフで購入した一冊です。大型カメラ店で出会った写真デビューした少年?と写真のプロが、近くにあった喫茶店で定期的に会い、写真撮影について話し合う会話形式で展開します。写真をどう撮るか、というよりは、どんな写真を撮りたいか、撮りたい写真に何を込めたいのか、自分だからこそ撮影できる写真とは何かなど、他人からどう思われるかというよりも自分自身だけが撮れる世界を大事にすることなどが書いてあります。カメラのスペックではなく自分自身の中に詩や物語を持てているかが大切というのは心動きました。とてもお勧めです。2024/04/30