あの公園のベンチにはなぜ仕切りがあるのか

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

あの公園のベンチにはなぜ仕切りがあるのか

  • 著者名:森達也【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 論創社(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784846022372

ファイル: /

内容説明

排除したい。だからこそ見えづらくする。街を歩いていても気づきにくい。目をこらさないと見えてこない。こっそりと進められていく排除のシステム。誰が排除されているのか。どうやって排除しているのか。11人の論客がそれぞれの専門分野の状況を読み解く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

65
【戦後からは78年が過ぎた。だから煩悶する。吐息をつきたくなる。日本はどれほどに成熟したのか……】街を歩いていても気づきにくい。目をこらさないと見えない。議論になることを避けるためにひっそりと、こっそりと進められていく「排除」と「差別」のシステム。11人の論客がそれぞれの専門分野の状況を読み解き、問題提起した書。編者の森達也は書く。<集団に馴染まない少数者は異物として排除したくなる。/仕切り入りベンチを筆頭に排除アートを見かける頻度については、日本は圧倒的だ。ところが日本の多くの人にその自覚はない>と。⇒2024/03/12

とよぽん

55
タイトルが示唆する意味に「あ、これは読まなくちゃ」と思って。予想通りの内容と、さらに自分が知らない分野?での差別や排除の実態と歴史に触れて収穫の多い読書になった。2023年最後の1冊として、大変重い問題を扱った良書だった。森 達也さんの文章と、渋井哲也さん「学校という排除空間」、福原麻希さん「インクルーシブ教育は本当に可能か」が特に強く印象に残った。シングルマザーの住居貧困問題についての葛西リサさんの分析と主張にも、なるほどと思った。私が住んでいる市でも、昨年市役所前に仕切りベンチが設置された。2023/12/31

おいしゃん

23
【2024-9】社会的弱者とひと言で言っても、様々な立場があるのだなと実感させられる本。表題のベンチに代表される排除アートに頼ることなく、弱者も含めて共生する社会の実現は永遠の課題なのだろう。2024/01/18

Mc6ρ助

22
『いつのまにか増殖した仕切り入りベンチについても、最初は違ったとしても、すぐに馴れてしまう。・・日本人は(あくまでも僕の私的な史観だが)、世界でいちばん集団化のリスクを内在している民族かもしれない。(p249)』あのベンチは悪意が形になったようでいただけないと思っていたのだけれど、根は途轍のなく深いものだった。「排除」の蔓延る日本、大臣よりも国会議員を辞めてほしいあの人たちとかダブルスタンダードが酷すぎるよね。2023/12/17

marumo

20
タイトルの握力、つよ‼️「排除」と「差別」をキーワードに各方面の方々がさまざまな切り口で語る11の文章。アート、貧困、公共財などテーマも大変興味深い…。けども!普段からお見かけする文章のプロの方は緩急が効いていて面白いんです、雨宮処凛さんとかね、貧困の話引き込まれました。ただ、それ以外の半数以上が平板な論文みたいなので退屈で退屈で。テーマ以前に文章がつまんない。せっかく私みたいな浅はかな読者も食いつくタイトルなのにもったいないなあ〜と、余計なお世話ですが思った次第です。2023/12/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21601147
  • ご注意事項