角川文庫<br> お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた

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角川文庫
お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた

  • 著者名:水守糸子【著者】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • KADOKAWA(2024/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041144121

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内容説明

「おねがい久瀬くん。お金あげるから、わたしと結婚して」

気鋭の新進画家である19歳の鹿名田つぐみと、彼女の絵のヌードデッサンのモデルを務めていた23歳の久瀬葉は、半年前に結婚したばかりの新婚夫婦だ。
幼い頃のある事件で心に傷を抱えたつぐみと、彼女をそのまま受け入れ、美味しい料理に始まり、家事全般を引き受ける、明るくおおらかな葉。
一見仲睦まじい若夫婦だが、実は葉は、つぐみが不本意な見合いから逃れるために3000万円で「買った」偽りの夫であった。

つぐみは百年以上続く旧華族の名家に生まれ、長女として幼いながら懸命に折り目正しく振る舞い、婚約者までいた。
だがある事件をきっかけに心を閉ざし、唯一優しくしてくれた祖父が遺した古い木造平屋の家に逃げ込んだのだ。
以来、画家として生計を立てていたが、新たに舞い込んだひどい見合いを断るために、葉に契約結婚を申し込んだのだった。

ひとつ屋根の下で一緒に暮らすうちに、少しずつお互いに踏み込んでいく、つぐみと葉。
けれど2人の間には、あまりにも重大なある「秘密」があって……。

これは、お金で愛を買った(つもりの)孤独な少女と、買われた(ことにした)魔性的な魅力を持つ青年の、もどかしくて切実な恋のはじまり。

第8回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

48
流行りの契約婚モノ。旧華族の令嬢でありながら疎外されているヒロイン、日本画家、イケメンのデッサン(ヌード)モデル、初恋成就(かな)、姉様大好きを拗らせた華やか美人の妹とその婚約者、祖父の妾宅だった住み心地よさそうな平屋、という食いつき要素満載の物語。さらに『流浪の月(凪良ゆう)』的要素もあるという内容で楽しく読了。2025/04/04

よっち

35
気鋭の新進画家・鹿名田つぐみと、彼女の絵のモデルを務めていた久瀬葉。孤独を抱えるワケありな2人の契約結婚から始まる甘い恋の物語。つぐみが不本意な見合いから逃れるために3000万円で買った契約結婚。幼い頃のある事件で心に傷を抱えたつぐみと、彼女をそのまま受け入れて家事全般を引き受ける明るくおおらかな葉。一つ屋根の下で暮らすうちに少しずつ変わってゆく関係があって、つぐみの祖父の法要から彼女の事情を掘り下げてゆく展開でしたけど、契約結婚に縛られるがゆえのもどかしさに加えて、お互い抱えている秘密も気になりますね。2024/01/23

冬野

12
作者さん二冊目。契約夫婦である画家のつぐみとヌードモデルの葉の、両片想いのじれじれな恋愛小説。どこか冷たさのある繊細な筆致が好き。つぐみが絵を描く時の描写や、季節感のある料理が美味しそうで良い。二人の足元には重い事情が横たわっていて、端から見ると歪んだ関係にも見えるけれど、夫婦が互いを想う気持ちはひたむきで切なくて。つぐみとひばりの複雑な姉妹関係も印象的。とにかく二人が穏やかで満ち足りた日々を送ることを願ってしまう。ひばりと律の関係性も好み。一人だけ何のために出てきたか分からなかった人いたな…。星:4/52024/02/27

色素薄い系

8
これが両片想いの真髄か、と読み終わってから思った。つぐみも葉も雇い雇われの関係を言い訳にして相手を繋ぎ止めようとしてるけどそれがなくなったら共依存なのでは?という気もする。お祖母様が言っていた通りつぐみは「興味がないものには冷淡で執着するものには苛烈」でしたね。2人の背景を知った妹ひばりが葉だけはダメだという理由も分かる。でも当時から息苦しさを覚えていたつぐみが飾らないでいられる場所を知ったのは経緯が経緯だけに複雑。葉は別に悪くはない訳だから余計…そのうち契約更新をしなくなる未来が来ればいいなと思う。2024/02/29

かずは

5
旧華族のつぐみは不本意な縁談から逃れるため契約結婚をする。両片想いのほんわか物語かと思いきや、かなりの重め設定。先が気になり読む手が止まらない。本当の幸せに辿り着けるのか...続くと良いな。2024/05/28

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