内容説明
1991年から94年、ソ連崩壊前後の激動の時代をTBSモスクワ支局特派員として過ごした著者が見たロシアの実態、そこに生きる人々との交流を書簡と日記形式で綴る。そして時は流れ、2022年ロシアはウクライナに侵攻した。開戦直後にウクライナを訪れた際の日記、22年~23年の年末年始にモスクワを訪れた際の記録「補章 ウクライナより愛をこめて」を追加収録。30年前と現在、変わったもの、変わらないものとは? 著者の体験を通し、「大国ロシア」とそこで暮らす人々の本質に迫る!
目次
まえがき
ロシアより愛をこめて(モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994)
単行本あとがき――東京より愛をこめて
補章 ウクライナより愛をこめて(2022-2023)
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Melody_Nelson
4
ソ連が崩壊した直後のロシア支局にいた金平氏。当時の社会の混乱ぶりが伝わってくるし、インフレや盗難、賄賂要求など、読んでるだけで疲れてくるのだから、実際に生活してた人々の苦労は想像に難くない。海外特派員の仕事は大変そうだが、やりがいもあるだろう。この文庫版の最後には、ロシアのウクライナ侵攻後に行ったウクライナとロシアの日記。「報道特集」で放送したルカシェンコへのインタビューに見られるように、金平さんのジャーナリスト魂が感じられる。(何ヵ所かJAGATARAの曲についての言及あり…。マニアック!)2024/04/03
riri4125
2
ソビエト崩壊、ロシアのウクライナ侵攻、そのどちらにもたまたま現地で立ち会ったジャーナリスト金平茂紀の本。30年前の部分は以前出版されたものの再録。西側には人気のあったゴルバチョフが本国ではあまり評価されていないとか、ペレストロイカの直後にも大ロシア帝国を懐かしむ揺り戻しの動きがあったとか、ソビエト崩壊後の経済の混乱や貧富の差の拡大などが今の強権的なプーチン政権を生んだのだなとか、振り返ってみると興味深い。2024/02/10
takao
1
ふむ2025/06/30
ひるお
0
金平茂紀『ロシアより愛をこめて』の続編かと思って読んだら、文庫化に2022年の訪ウクライナ記とロシア滞在記を追加収録した増補版だった。もちろん読む価値はある。ソ連崩壊前後の滞在記が教科書的な知識と認識を打ち壊すものだとすれば、追加収録された部分は日本のマスメディアが取りこぼすものを補完するものだ。現実それ自体の強烈さと悲惨さが読むものの胸を打つ。日常を簡単に日常と言うのではなく、何が起きているのか見極める目を養いたいと、自戒をこめて思う。2025/10/01
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