内容説明
自らの軍隊経験から迫る「戦争」の実態
生と死が激しく交錯する戦場でいったい何が起きていたのか。日本とは、日本人とは何か。戦争伝説の仮面をはぎ取った稀有な一冊。
※この電子書籍は1983年5月に刊行された文春文庫を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
17
○面白かったです。戦場にいった人しかわからない感覚や心理、現実が伝わります。山本さんはニュートラルに淡々と振り返っているように感じられるので読みやすいです。2024/02/14
CTC
8
文春学藝ライブラリー22年刊、単行本は75年同社、底本は83年文春文庫。記述はないが初出は雑誌連載と思われる。30年ぶりの再読。今日まで読み継がれているのだから、一定以上の評価がなされている読み物だが…結構なキワモノではありますなぁ。上巻は丸々“百人斬り”の否定をテーマにするかのように進行、著者は自分の日本陸軍での経験というモノサシと他の論者の引用だけで、これがフィクションだと語る。それが出来るほど体系的に旧軍の現場の性質を語れるのが著者の凄さであり、本書の価値だが…タイトル通りの担保付きですから…。2025/11/04
かっさん
3
私の中の日本軍 #読了 #山本七平 さんの著書 百人斬り競争という新聞記事の批判を題材にしながら、自身の従軍経験をふまえつつ日本軍人のリアルな心理を描き出す。一般に言われている軍人のイメージや通説の裏にあるものが、生々しく切実に伝わってくる。日本軍人のイメージを根底から変えさせられる。2023/03/15
さえもん
2
戦争に限らず我々はいかに観念だけで様々なことの話をしているだろう。何も実体験が伴わないのに観念的な言葉だけで議論した気になっている。実に虚しい。 著者は、一つ一つの言葉を自分の体験を基に丁寧に説明しようとしていて、言葉の恐ろしさを痛感している人なのだなと感じた。 「‥言葉が後に、日本の軍人の精神構造を逆に規制していき‥」という箇所は非常に興味深い。言葉を話すことは、単に文字を音声化しているだけではなく、それがそのまま思想なのだということを著者は分かっている。下巻を読むのが楽しみだ。2023/01/25
Lieu
2
他人を犠牲にしてもみずからの過誤を認められない人間の業の深さ。「百人斬り」記事がフィクションであることを「証明」していないと批判する人もいるかもしれないが、そもそもこの記事の真偽を決定する証拠・証人がないので、そう批判するのは「悪魔の証明」に与することとなってしまう。記事への批判に比して著者自身の体験談が多いのも、みずからの軍隊経験をもとに記事の記述の奇妙さを一つ一つ突いてゆくほかに方法がないからだ。その筆致は、推理小説のようにスリリングであると同時に、本当の戦争を知る者としての強い義憤が感じられる。2022/09/05
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