見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク

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見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク

  • ISBN:9784622096696

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内容説明

これから生まれてくる膨大な人々の生は、私たちの行動にかかっている。未来の重要性を考慮し、世界をよりよく変えるための倫理学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

32
科学をはじめ、歴史、哲学と使える知見は何でも使い、熱意にあふれた筆致で読者を巻き込んでいく若き哲学者マッカスキルの説く、未来のための思想を解説した一冊。気候変動、高度なAIや全面核戦争がもたらす脅威・リスクについて、できるだけ正確なデータ、長期主義的フレームワーク、数学的ツールで詳細に検討し、数世紀から100万年先までの不確実な未来を予測して、人類の絶滅や幸福とは何かを問う一冊で、現実的に直面するかどうか分からない可能性をどこまで考えるべきなのか、できる範囲でやっていくしかないというのが正直な感想でした。2024/02/24

zoe

15
(2022)邦訳2024年。地球が誕生し生物が生まれ、偶然の積み重ねで、今、人類が経済活動し、各々幸不幸を感じる。物事には適応性が必要だし、持続もする。その新しい基準へと早く達することがよいのか否かも重要なファクターだ。直近のビジネスへの応用なら、Dx、Gx、自身のキャリア開発へ応用してみればいい。幸福の評価法は、平均の上昇でみればいいのか、総量でみればいいのか?簡単な図式で示してくれる。よくあるエンゲージメントのアンケート結果なんてこれを読めば議論の余地はありありである。2024/03/18

iwtn_

7
流行りの思想の本が訳されたとあって、身近なサービスにも影響があるかもしれんと発売翌日に購入。全体的に、ここまで大仰に書くことか?と思わせる。二章で確率的に考えることを推奨するが、そもそもその後の各章で出てくる問題が、発生する確率を出すこと自体が無理なのでは、というものでゆるふわな議論にしか見えない。パートⅤにある行動の仕方の指南がまだ穏当であることが救いか。しかし、昨今の流行りの問題に乗っかっているだけなのでは?パートⅣも定量的に見えるが、物凄く簡略化した話だし。こう考える人がいる、という知識だけ得た。2024/01/13

三月うさぎ(兄)

1
『<効果的な利他主義>宣言!』が今現在の世界全てに向けた利他主義であったのに対し、さらに踏み込んで「未来」に向けた利他主義を展開している。その未来も「長期主義」と名乗るように数世紀程度ではなく何千年、何万年、いやさ何億年、何兆年という未来、人類が滅びた後にもういちど知的生命が文明を築けるか、というところまで踏み込んで「よりよい未来とは何か」「未来のために何ができるか」を暑苦しく語る。→2024/03/12

ダイ

0
もちろん危険とかとんでもとかいう意見もあるだろうけど数百年後数千年後の人類に未来も大切だと思う。 何のために生きるかは人類の未来に為と思っている。ホモサピエンス全体に対する優生思想とも言えるのか。2024/02/13

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