講談社文庫<br> 蔦重

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講談社文庫
蔦重

  • 著者名:吉森大祐【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 講談社(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065343678

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内容説明

2025年、大河ドラマの主人公。
絵師、戯作者の才能を巧みに操り、次々と流行を生み出した
蔦屋重三郎の光と影を描く。

細谷正充さん絶賛!
――吉森大祐、長篇だけでなく短篇の名手でもあったのか。
  喜びと悲しみ、希望と絶望、令和の日本人と変わらぬ人間の姿がここにある。

喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴……
鋭い閃きと大胆な企てで時代を切り開いた稀代の出版プロデューサー・蔦屋重三郎が世に送り出した戯作者や絵師たち。
江戸の精華として誰もが知る彼らの人生の栄光と悲哀を描いた、連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

215
2025年放送予定のNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺つたじゅうえいがのゆめばなし~」 の原作本という事で、喜多川歌麿、東洲斎写楽、恋川春町、山東京伝、曲亭馬琴らの、あったかも知れないサクセス・ストーリーが描かれます。初めは無名だった彼らの隠れた才能を引き出して一世風靡させた江戸時代の切れ者の出版編集者・蔦屋重三郎は誠に興味深い実力者でその人柄にも心魅かれますね。本書に登場する人々は現代社会の私たちの感覚や感性で理解し易く書かれていて古めかしさがなく心地よく読めましたね。#NetGalleyJP2024/04/11

いつでも母さん

132
はぁ・・久し振りにやっちゃった。タイトル改題問題(泣) でも、このタイトルの方が手に取り易いかも(大河効果? 笑)単行本の時はラストの写楽の話が良かった私のようだが、今回は喜多川歌麿『美女礼讃』に惹かれる。で、やっぱり蔦重はあまり好きじゃない(汗)2024/03/09

みっちゃん

128
喜多川歌麿、葛飾北斎、滝沢馬琴。彼らが蔦屋重三郎と出会えていなければ、江戸の文化はどんなものになっていただろう。ここに収められている文化人達の若き日の姿は、挿話として伝わっているものなのか、作者の創作なのかそれすらわからない私だが、来年の年明けまでには色々勉強して、横浜流星さんの粋なお姿をお迎えしたいものだ。あの東洲斎写楽が鮮烈なデビューをした後に、徐々に画壇から消えていく様を描いた最終話が特に興味深かった。2024/02/23

ちょろこ

119
沁み入る面白さの一冊。日本橋通油町で地本屋を営む蔦屋重三郎。戯れ本を扱う彼が見出す喜多川歌麿を筆頭とする有名絵師、戯作者達の才能。まさに彼らの陰には蔦重あり。どちらかというと蔦重よりも絵師たちの心に重心を置いているけれど、家族を想う心、安らぎを求める心…何ら現代人と変わらない苦悩を抱えている絵師たちそれぞれの心情と人生がじんわり沁み入り、随所で感情移入してしまうほど面白かった。そんな彼らを時に強引なれど勧誘し、出版だけでなく吉原をも盛り上げる蔦重のプロデューサーぶりはすごいけど彼の心の器の大きさはいかに。2024/03/24

タイ子

87
「うかれ十郎兵衛」改題作。出版において今の敏腕プロデューサーであり、粋人だった蔦屋重三郎。まだ駆け出しで無名だった喜多川歌麿、山東京伝、馬琴、恋川春町、写楽など名だたる絵師や戯作者をメジャーにした男。時代を見る目、先を見通す力、そして何より金を持っている。そんな蔦重に目を掛けられ出世街道をどんどん昇っていく男たち。ただ一人、作中で自分の我を通した奥絵師がいて、その流されない自分の生き方を貫いた姿が清々しい。栄光を手にした後に味わう悲哀の深さが沁みる。読友さん、紹介いただきありがとう。2024/04/05

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